2026-06-15 コメント投稿する ▼
兵庫でクマ出没相次ぐ 神戸・西宮・養父で確認 県が緊急対策会議へ
2026年6月、兵庫県内でクマの目撃情報が相次いでいます。神戸市では市内で初めてセンサーカメラにクマの姿が捉えられ、養父市ではドライブレコーダーがクマとみられる動物を記録しました。西宮市の市道でも2026年6月12日の深夜に目撃情報が相次ぎ、兵庫県は緊急の対策本部会議を開催する方針を示しています。2026年6月10日には京都・天橋立でも出没・捕獲があり、近畿全体での警戒が高まっています。全国でも2025年度の出没件数は過去最多を大幅更新しており、住宅地近くへの出没増加が深刻な問題となっています。
天橋立に続き、兵庫県各地でクマ目撃が続出
2026年6月12日の深夜、兵庫県西宮市名塩赤坂の市道で、通行中の女性がクマとみられる動物を目撃しました。クマはその場を離れ、すぐそばを走る中国自動車道の方面へと逃げていったとされています。その数分後には、同自動車道上でも目撃情報が寄せられ、短時間のうちに2件が相次ぎました。
西宮市は猟友会と共に現場を調べましたが、クマの痕跡は確認されていません。目撃場所が住宅地に隣接する公道であったことから、地域の住民の間に不安が広がっています。
養父市でも、走行中の車のドライブレコーダーにクマとみられる動物が映っていました。映像では、道路上で立ち止まってこちらをうかがう様子が確認されており、車が近づくと沿道の森の中へと消えていく場面が記録されています。人的被害の報告はありませんでしたが、突然の遭遇に地元住民は改めて身近な危険を感じさせられました。
深夜に西宮の住宅地近くでクマが出たなんて、怖くて夜も一人で歩けない
これらの出没の直前には、近畿地方で衝撃的な出来事がありました。2026年6月10日、日本三景のひとつとして知られる京都府宮津市の天橋立に、成獣のオスのツキノワグマが現れました。クマは天橋立内の府道付近を歩き回ったのち、隣接する阿蘇海を泳いで対岸へ渡るという異例の行動をとりました。その後、周辺住宅街の雑木林に潜んでいたところを麻酔銃で捕獲・駆除されています。体長約137センチ、体重約97キログラムの大型個体で、最初の目撃から捕獲まで約6時間を要しました。天橋立を訪れた観光客や周辺の宿泊施設の関係者にも大きな影響が出ており、宮津市では引き続き注意が呼びかけられています。
神戸市で初めてクマが映像で確認、久元市長が冷静な対応を呼びかけ
神戸市では2026年6月11日、市が北区道場町の山林に設置していたセンサーカメラに、生後1歳半の親離れした幼獣とみられるクマの姿が映っていました。神戸市内でクマの存在が映像で確認されたのは今回が初めてのことです。今年度だけで市内には7件の目撃情報が寄せられていましたが、映像による裏付けはこれが初となります。
神戸でクマが映像で捉えられたのは初めてって聞いて、正直驚きました。繁華街まで来たら大変なことになる
市はクマを捕獲するための檻を速やかに現地へ設置しました。神戸市の久元喜造市長は「山林に近いエリアに住んでいる方には意識をもっていただきたい。同時に神戸市はかなりの監視体制を取っているので、繁華街に突然クマが現れる可能性は極めて低いだろう」と述べ、住民が過度な不安を抱かないよう冷静な対応を求めました。専門家は、親離れした幼獣は行動範囲が安定しておらず出没場所が読みにくいため、都市周辺での対策は特に難しいと指摘しています。
市長の発言はわかるけど、山林の近くに住んでいる人たちは毎日が不安です。もっと具体的な対策を示してほしい
全国のクマ出没が記録を大幅更新、近畿でも深刻な状況が続く
全国的にも、クマによる出没と被害の深刻さは増しています。環境省のまとめによると、2025年度のツキノワグマの出没件数は全国で約5万776件(速報値)にのぼりました。これは前年度の2024年度(約2万513件)と比べて2.5倍以上の急増で、統計が残る2009年度以降では過去最多となっています。
2025年度の人身被害も過去最悪を更新しました。被害件数は216件、被害人数は238人で、このうち13人が死亡しています。2026年度に入ってからも、東北地方を中心に山菜採り中にクマに襲われたとみられる遺体が相次いで発見されており、深刻な状況が続いています。
去年もひどかったのに、今年もまた増えているなんて。このまま対策なしでいいわけがない
専門家は出没増加の主な要因として、山中のドングリなど木の実の凶作によって餌が不足し、クマが食べ物を求めて人里へ下りるケースの増加を指摘しています。また、6月から7月は繁殖のピークにあたり、オスのクマが雌を求めて広い範囲を動き回ることや、独り立ちしたばかりの子グマが人里に迷い込みやすい時期でもあることが、この時期の目撃増加の背景にあります。一度人里での食べ物を覚えたクマが翌年も戻ってくる傾向も確認されており、被害の長期化を懸念する声も上がっています。
毎年のようにクマのニュースが続くようになった。子どもが山の近くの学校に通っているから、本当に心配です
兵庫県が対策本部会議を開催、広域での体制強化が急務
相次ぐ目撃情報を受けて、兵庫県は対策本部会議を開催し、今後の具体的な対応策を協議する方針です。養父市・西宮市・神戸市と、兵庫県内の複数の地域にわたってクマが確認されており、行政・猟友会・住民が一体となった組織的な対策の構築が急務となっています。
兵庫県内の直近30日間のクマ出没件数は92件にのぼっており、山間部だけでなく住宅地に隣接する道路や主要幹線道路の付近にまで範囲が広がっています。兵庫県はこれまでも知事を会長とするツキノワグマ対策連絡会議を設け、関係部長や各市町・警察本部と連携して被害防止に当たってきましたが、今回の相次ぐ市街地周辺での出没を受け、対応策の強化が一層求められる状況となっています。捕獲体制の整備や住民への迅速な情報提供とともに、クマを引き寄せないための生ごみ管理など、地域全体での取り組みがこれまで以上に重要です。
まとめ
・2026年6月12日深夜、兵庫県西宮市名塩赤坂の市道でクマとみられる動物が目撃。猟友会が調査するも痕跡は未確認。
・養父市でもドライブレコーダーにクマが映り、車が近づくと森の中へ消えた。人的被害なし。
・神戸市では市設置のセンサーカメラに生後1歳半とみられる幼獣が映り、市内で初の映像確認となった。
・神戸市の久元喜造市長は「繁華街への出没可能性は極めて低い」と冷静な対応を呼びかけ、捕獲用の檻を設置。
・2026年6月10日、京都・天橋立に成獣のオスのツキノワグマが出没。麻酔銃で捕獲後に駆除。体長137cm、体重97kg。
・2025年度の全国ツキノワグマ出没件数は約5万776件で過去最多。人身被害238人、死亡13人も最悪を更新。
・兵庫県は対策本部会議を開催し、広域での具体的な対応策を協議する方針。