2025-06-10 コメント投稿する ▼
石破首相、鳥取スイカで地元愛アピール トランプ氏へのお土産提案に赤沢担当相が苦笑
鳥取スイカに笑顔の石破首相 幼少期の思い出語る
石破茂首相が10日、官邸で地元鳥取の名産品・スイカを手に笑顔を見せた。訪れたのは全国農業協同組合連合会(JA全農)鳥取県本部の小里司本部長ら一行。鳥取県産の糖度の高いスイカを首相に贈呈し、石破氏は「子どものころは塩をかけて食べていた。そうすると甘さが際立つんですよ」と懐かしそうに語った。
この日贈られたスイカは、鳥取が誇る夏の特産品。強い日差しと昼夜の寒暖差が甘さを育むとされ、首都圏でも高い人気を誇る。石破首相もその味を楽しみながら、生産者に「どうやってこの甘さを引き出しているのか」「海外にも出しているのか」など矢継ぎ早に質問を投げかけ、地元農業への関心の深さを垣間見せた。
関税交渉担当の赤沢再生相も同席 “トランプ氏へのお土産”発言に苦笑
同席していた赤沢亮正経済再生担当相は、現在の日米間の関税交渉に携わるキーパーソン。首相が「トランプ大統領へのお土産にどうかな」と軽口を飛ばすと、赤沢氏は少し困惑したような表情を浮かべつつも、場の空気を和ませるように苦笑いした。
米国との貿易交渉では農産品の関税引き下げがたびたび焦点になっており、鳥取のスイカのような果実の輸出可能性も将来的な議題に含まれ得る。石破首相の一言は、単なる冗談にとどまらず、将来を見据えた「日本農業の武器としての果物輸出」の可能性を匂わせたとも言える。
「石破さん、こういう時の笑顔はやっぱり上手いよな」
「甘くておいしい鳥取スイカ、外交カードにするのもアリ?」
「赤沢さんの苦笑い、リアルで草」
「地方の特産品を政治に絡めて紹介するの、好感持てる」
「冗談交じりでも農産品輸出の視点は大事。これくらいの余裕がいい」
SNSでは石破首相の“ユーモア外交”を評価する声が相次いだ一方で、「農業を交渉カードに使うことには慎重さが必要」との声も少なくなかった。
“農業×外交”で新たな可能性 地元の特産を世界へ
日本の農産品は高品質でありながら、まだまだ輸出量は少ない。中でも果実類は、東南アジアや北米を中心に「ギフト」としての需要が高まっている。鳥取のスイカのように、地方が持つブランド力のある農産物を“外交ツール”として活用することは、地元の経済活性化にもつながる。
農業を大切にする政治姿勢と、外交を柔らかく演出するユーモア。その両方を体現したこの日の一幕は、地元への想いと国際感覚の両立という点で、石破首相らしさがにじむ出来事だった。