2025-06-06 コメント投稿する ▼
小沢一郎氏「政治空白は今の自民政権」 内閣不信任案の正当性と政権交代を訴え
小沢一郎氏、「政治的空白」をめぐる与党の主張を一蹴
自民党政権12年半の停滞を「巨大な空白」と批判
「解散=政治空白」は的外れ?
内閣不信任案の提出が現実味を帯びるなか、永田町では「可決されれば政治が停滞する」との声が広がっている。しかし、小沢一郎氏(事務所)は6日、自身のX(旧Twitter)でこうした見方に異を唱えた。
いま内閣不信任案が可決され、解散総選挙になれば、政治的空白が生じるなどという意見もある。だが、予算は通過しており、執行は行政の仕事
と述べ、総選挙によって政府機能が停止するという懸念は事実に基づいていないと指摘。むしろ、国会運営よりも行政実務が着実に行われるかどうかが本質だと強調した。
12年半の自民政権に「終止符を」
さらに小沢氏は、現在の自民党政権そのものが「政治の空白」を生んでいると強く批判した。
むしろ自民党政権による この12年半そのものが、人口減少を加速させ日本を衰退させた巨大な政治的空白。政権交代で利権政治に終止符を打たなければならない
と投稿し、人口減少や地域経済の衰退といった国家的課題が、与党の政策の不在によって放置されてきたと糾弾。表面的な安定よりも、本質的な変革の必要性を訴えている。
「利権政治」からの転換を
小沢氏は以前から、政治の私物化や業界団体との癒着といった「利権構造」の解体を求めてきた人物だ。今回の投稿でも「政権交代こそが利権政治に終止符を打つ唯一の道」と示唆しており、自民党による長期政権が日本の進路を誤らせたという認識を明確にしている。
この主張は、岸田政権の支持率が低迷し、政治とカネの問題が再燃している現状とも響き合う。内閣不信任案提出が「年中行事」と揶揄されがちな中でも、小沢氏の発信には本質的な危機意識がにじんでいる。
ネットで共感の声相次ぐ
SNS上では、小沢氏の見解に対し共感を寄せる投稿が目立つ。とくに「政治の空白」という言葉の使い方に注目が集まった。
「いまの自民政権こそ、本当の空白だったんだと思う」
「小沢さんの指摘、的確すぎる。政治が仕事してないのは12年ずっとそうだった」
「『予算は通った』ってのが事実。行政は止まらない」
「この国の問題は、選挙を恐れて現状維持を続けること」
「利権とズブズブな政治家に任せてたら国が壊れる」
こうした声は、単なる政権批判ではなく、政治の在り方そのものに対する危機感の表れだ。
政権交代への地ならしか
小沢氏の投稿は、表層的な「政治空白論」への反論にとどまらず、日本の政治が抱える構造的な問題に対する鋭い批判となっている。人口減少、少子化、経済の停滞といった課題が先送りされ続けている今、政権交代によって日本政治に再起のチャンスを与えるべきだという提言は、多くの有権者にとって重く響くだろう。