2025-04-26 コメント投稿する ▼
元NHKアナ牛田茉友氏、国民民主から参院選出馬 「伝えるだけでなく変えるために」街頭デビュー
元NHKアナ・牛田茉友氏、国民民主党から参院選出馬へ
今夏に行われる参院選の東京選挙区(改選6+欠員補充1の計7議席)で、国民民主党は新たな候補者として元NHKアナウンサーの牛田茉友氏(39)を擁立する。牛田氏は4月26日、東京都渋谷区で開かれた党の街頭演説会に参加し、初めて街頭での訴えに立った。
演説の場は、NHKに近いJR原宿駅近く。ともに東京選挙区から出馬する会社員・奥村祥大氏(31)とともに演説カーに立ち、マイクを握った牛田氏は「柄にもなく緊張しています」と率直な心境を吐露。そのうえで、「16年間、アナウンサーとして社会課題に向き合ってきたが、ニュースで伝えるだけでは解決できない問題があると感じた」と語った。
社会課題への思いを街頭で訴え
牛田氏は、アナウンサー時代に児童虐待やいじめに関するニュース原稿を読む中で感じた「悲しさ」や「くやしさ」に言及。「伝えるだけでは変わらない。自ら変える側に立ちたいという思いが、今日ここに立っている原点です」と訴えた。
国民民主党を選んだ理由については、「『人づくりこそ国づくり』を掲げ、孤独や孤立の支援、ヤングケアラー支援など、今まで十分に光が当たらなかった社会課題に取り組んでいるから」と説明。「声なき声を届ける役割を果たしたい」と力を込めた。
「伝える」から「変える」へ 牛田氏の決意
さらに、牛田氏は生活者の視点にも立ち、「スーパーに行くと米5キロが4000円を超えている。もやしも高い」と物価高騰への懸念を口にした。その上で、国民民主党が主張する「年収103万円の壁」問題の緩和(178万円への引き上げ)や、ガソリン暫定税率廃止などの政策に言及。「対決より解決を目指して、国民の声に耳を傾けて頑張る」と支持を訴えた。
牛田氏に先立って演説した奥村祥大氏も「昨年の衆院選に続き、東京都から再挑戦する。東京に国民民主党の旗を掲げたい」と決意を述べ、聴衆に支援を呼び掛けた。
激戦必至の東京選挙区、各党が人選を加速
東京選挙区では既に多くの候補が出馬を表明している。自民党現職の武見敬三氏(73)、立憲民主党現職の塩村文夏氏(46)と奥村政佳氏(47)、公明党新人の川村雄大氏(40)、共産党現職の吉良佳子氏(42)、社民党新人の西美友加氏(53)に加え、地域政党「再生の道」は会社員の吉田綾氏(40)を擁立すると発表した。れいわ新選組も候補者調整を進めており、さらに自民党も2人目の擁立に向けて調整を急ぐなど、激しい争いが予想される。
今回の参院選は、都民にとって国政への関心を問う重要な機会となる。牛田氏が掲げた「伝えるだけでなく、変える」という思いが有権者にどれだけ響くかが、今後の焦点となりそうだ。
- 元NHKアナ・牛田茉友氏が国民民主党から東京選挙区に出馬表明
- 初の街頭演説で「伝えるだけでは変わらない」と訴え
- 孤独・ヤングケアラー支援など社会課題への取り組みを強調
- 物価高への危機感、103万円の壁問題・ガソリン税撤廃にも言及
- 東京選挙区は各党候補が乱立し、激戦必至