2025-06-13 コメント: 2件 ▼
羊蹄山麓の無許可伐採に鈴木知事「訴えられる可能性も」 外国資本の森林開発に行政の限界露呈
羊蹄山麓の無許可伐採に鈴木知事「逆に訴えられる」発言が波紋 法の限界に直面する行政対応
北海道の象徴的存在である羊蹄山のふもと、倶知安町巽地区で起きた無許可の森林伐採問題が、大きな波紋を呼んでいる。問題の現場では、法律で義務づけられている届け出や図面の提出が一切なされないまま、3.9ヘクタールにも及ぶ森林が切り開かれていた。北海道の鈴木直道知事は13日の記者会見で「毅然と対応する」としながらも、「法の範囲内でしか動けない。越えれば逆に訴えられる」と述べ、行政の限界をにじませた。この発言がさらに市民の不安と不信を煽っている。
杜撰な事業者 届け出も図面提出もなし
問題となったのは、昨年春から行われている住宅2棟の建設工事現場。住宅建築を目的に森林が大規模に伐採されたが、その際に必要な「伐採届」は提出されておらず、倶知安町が繰り返し提出を促しても、いまだに受理には至っていない。道もまた、昨年11月から今年1月にかけて7回にわたり開発に必要な図面の提出を求めたが、これも無視され続けている。
驚くべきことに、この事業の建築主は「中国籍とみられる人物」であることがHTBの取材で判明しているが、道はこの人物と一度も接触すらできていない。違法行為を重ねながら姿を見せない事業者と、それに対処できない行政の構図が浮き彫りになっている。
「逆に訴えられる」知事発言が波紋
13日の会見で鈴木知事は「毅然と対応していく必要がある」と述べつつも、具体的な措置については慎重な姿勢を崩さなかった。その理由として、「法的根拠のない行政権限の行使は、逆に訴訟リスクを生む」と述べ、感情に流されず冷静に対処する必要性を強調した。
法の限界もあるが、違法行為を黙認すれば秩序が崩れる
知事の立場は理解できるが、じゃあ誰がこの事態を止めるのか?
「訴えられるから動けない」はあまりに受け身すぎる
外資に好き勝手されて、地方自治は見ているだけか
結局、森林も法律も守られない。誰のための行政なんだ
知事の発言は法治主義を尊重したものである反面、住民からは「事なかれ主義」「法を盾にした責任逃れ」といった批判も相次いでいる。現に3.9ヘクタールもの貴重な森林が伐採されており、復旧がどれだけ実効性のあるものになるかも不透明だ。
外国資本による土地買収と森林開発 問われる国の法整備
今回の問題は、単なる手続きミスや地方の行政能力の問題ではない。背景には、外国資本による北海道の土地買収と、法制度の不備が存在する。羊蹄山麓やニセコ周辺では、外国人による不動産購入と開発が加速しており、地元自治体の管理能力や対応スキームを超えた規模で動いている。
開発行為が森林法や都市計画法に抵触していても、現行制度では「事後対応」しかできないケースが多く、今回のように姿の見えない建築主に対しては実質的な罰則や強制力が及ばない。こうした法の“穴”をつくかたちで進められる開発行為は、住民の不安を増幅させ、地方行政への信頼も揺るがせている。
復旧計画は提出されるも不信感は拭えず
現在、事業者からは一部について「復旧計画書」が提出されており、道は今後この計画に基づいて復旧が実施されるかを確認していく方針だ。しかし、そもそも届け出も無視し、行政の指導を7回も無視してきた事業者に対して、市民の信頼があるとは言い難い。
鈴木知事は「復旧がなされるか厳しく確認する」とするが、現場に重機が入り、森林がすでに失われた以上、取り返しのつかない損失が発生しているのは明白だ。
今回の問題は、北海道の未来に対する大きな警鐘である。土地と森林という地域資源が法の抜け穴を突かれて破壊されるのを、自治体と国はどこまで防げるのか。そして、外国資本による土地取得に歯止めをかけるための実効性ある制度設計を、国はいつまで先送りにするのか。問われているのは、鈴木知事だけではなく、日本という国家の主権と制度そのものである。
ネット上の声
こんなことがまかり通るのか…法の限界が情けない
日本人がやったら即処分されてるだろ。外国人には甘すぎ
復旧計画とか言うけど、本当に元に戻せるの?
中国資本の土地買い漁り、もう放置できないレベル
知事は正しいけど、現場は何も変わってないじゃん