美浜町長、使用済み核燃料の県外搬出計画の実効性を町議会で検証へ

美浜町の戸嶋秀樹町長は、関西電力が新たに示した使用済み核燃料の県外搬出ロードマップについて、27日の定例会見で「関西電力や国が実現に向けて積み上げたものとの印象を受けた」と述べ、町議会などで議論を行い、実効性を見極める考えを示した。

■国や事業者の意思と覚悟を確認
戸嶋町長は、「国や事業者の意思と覚悟は確認できた」と述べ、関係者の取り組みに一定の評価を示した。

■町議会での議論を通じて実効性を検証
一方で、ロードマップの実効性については、町議会との意見交換の場を設けず、議会などの議論を通じて見極めるとした。

■原発立地地域の将来像を考える「共創会議」での取り組み
また、原発立地地域の将来像を考える「共創会議」で、美浜町と滋賀県高島市をつなぐ道路整備や、関電グループがデータセンターを町内に開設することが示された。

■原子力政策と地域振興策の並行推進
報道陣から「判断材料の一つか」と問われると、戸嶋町長は「原子力政策は立地の振興策も並行して進めていくものと受け止めている」と答え、原子力政策と地域振興策の両立を強調した。

このように、美浜町は使用済み核燃料の県外搬出計画に対し、国や事業者の取り組みを評価しつつ、町議会での議論を通じて実効性を検証し、地域振興策と原子力政策の両立を目指している。