千葉県佐倉市の複合施設「夢咲くら館」で、開館から1年足らずで下水の異臭問題が発生し、臨時休館に追い込まれた。市は原因究明と復旧作業を急いでいる。
異臭発生と臨時休館の経緯
- 2月20日、託児室の保育士から「下水臭がする」との報告が市に寄せられた。
- 地下の図書館下にある点検用空間「ドライピット」を確認したところ、トイレからの汚水がほぼ全面に溜まっていることが判明した。
- 市は22日から「夢咲くら館」を臨時休館とし、26日以降に詳しい原因調査を行う予定である。
施設概要と問題の背景
- 「夢咲くら館」は2023年3月4日に総工費28億円をかけて開館した地上2階、地下1階の複合施設である。
- 地下1階には佐倉図書館や子育て交流センターがあり、1階には佐倉の魅力発信スポットやカフェ、2階には郷土資料を保管・展示するフロアが設置されている。 citeturn0search1
- トイレの汚水は通常、地下の汚水槽に溜まり、ポンプで1階の下水管に排出される仕組みだが、今回はドライピットに汚水が溜まっていた。
- 市は排水設備、特にポンプの不具合が原因とみている。
市の対応と今後の見通し
- 現在のところ、異臭による利用者や周辺住民の健康被害は確認されていない。
- 市が機械設備工事を担当する業者に問い合わせたところ、復旧までに20日間を要するとの回答があった。
- 西田三十五市長は「一日も早い原因究明をして、市民の皆様に安心安全を届けられるよう努力する」と述べている。