2024-11-21

2024年11月14日、兵庫県知事選を前に、県内22市長が候補者の稲村和美氏を支持する記者会見を開催した。この際、相生市の谷口芳紀市長（75）が強い口調で机を叩くなどの行動を見せ、SNSで拡散された。その結果、市役所には18日から20日にかけて約800件の否定的な意見が寄せられ、「ふだんから机を叩いているのか」「パワハラではないか」といった批判が多かった。

これを受け、谷口市長は21日に市のホームページで謝罪のコメントを発表した。その中で、「11月14日の記者会見における私の言動により、市民の皆様をはじめ、多くの皆様に不快な思いをさせ、ご迷惑をお掛けしましたことを、心よりおわび申し上げます」と述べ、今後同様のことがないよう十分注意すると表明した。

また、谷口市長は26日に開催される知事と県内の市町長が施策などについて意見交換する懇話会に出席し、直接謝罪する意向を示している。その際、「知事とコミュニケーションをよくとり、市の事業が推進できればいいと思っている」と語った。

この一連の出来事は、地方自治体の首長としての行動が市民やメディアからどのように受け止められるか、またその影響がどれほど大きいかを改めて考えさせられる事例となった。今後、公共の場での言動に対する意識の向上が求められる