2025-02-12 コメント投稿する ▼
公明党、選択的夫婦別姓導入に向けた合意形成を進める
■選択的夫婦別姓の導入目的
矢倉座長は、選択的夫婦別姓制度が婚姻時に同姓と別姓の「どちらも選べる」制度であることを強調しました。生まれながらの姓を個人のアイデンティティと捉える人々にとって、姓を変えなければならないという精神的苦痛を回避できる点が重要です。
■旧姓の通称使用拡大の限界
旧姓の通称使用拡大についての意見もありますが、公的な姓は「戸籍姓のみ」であるため、パスポートや住民票などに旧姓単独で記載できず、不動産登記などにも限界があります。また、外国では旧姓を証明する手段もないため、アイデンティティの喪失に対する解決にはならないと指摘しています。
■別姓導入時の課題:子どもの姓
別姓導入時の主要な課題として、子どもの姓をどうするかが挙げられます。家族の一体性や戸籍制度を守るべき価値と、別姓を求める個人の人格的利益をどう両立させるかが重要な論点となっています。
■与党内での合意形成と野党との議論
政局的な動きに利用されないよう、公明党が主導し、与党内で成案を得て野党とも議論を進める方針です。その幅広い合意形成の要を担う決意を示しています。
選択的夫婦別姓制度の導入に向けて、矢倉座長は個人のアイデンティティを尊重し、精神的苦痛を軽減する重要性を強調しています。旧姓の通称使用拡大では不十分であり、子どもの姓問題などの課題を解決するため、与党内での合意形成と野党との議論が進められています。