2025-05-12 コメント投稿する ▼
西田昌司議員「ひめゆりの塔」発言撤回も謝罪に疑問の声 公明党推薦も危機、参院京都選挙区の行方は?
西田昌司議員、「ひめゆりの塔」発言撤回も謝罪の真意に疑問の声
自民党の西田昌司参院議員(京都選挙区)が、5月3日に那覇市で行った講演での発言をめぐり波紋が広がっている。西田氏は「ひめゆりの塔」の展示内容を「歴史の書き換え」と表現し、これが沖縄県民をはじめとする多くの人々の反発を招いた。その後、9日に記者会見を開き、発言を撤回し謝罪したものの、その内容と態度が新たな批判を招いている。
「事実」と繰り返す西田氏、撤回に本心は?
西田氏は記者会見で「ひめゆりの塔の名前を持ち出したことは不適切だった」と述べ、発言を撤回する意向を示した。しかし、同時に「自分の言っていることは事実だ」と繰り返し、自らの見解は正しいという立場を崩さなかった。これは、単なる「TPOをわきまえるべきだった」という表現で問題の本質をすり替え、謝罪の言葉もどこか形式的なものに見えた。
「地上戦の解釈を含めて、沖縄ではむちゃくちゃな教育が行われている」との発言についても、訂正も謝罪もなく、「歴史の真実を伝えたかった」と強調。これに対し、沖縄県の関係者や野党議員だけでなく、自民党内からも批判の声が上がっている。
公明党推薦も危うく、選挙戦に影響か
問題はここで終わらない。西田氏は京都選挙区で公明党の推薦を受けてきたが、今回の発言に対し、公明党内部からも反発が強まっている。平和を掲げる公明党にとって「ひめゆりの塔」をめぐる発言は受け入れがたく、推薦を見送る可能性すら浮上している。
「公明党は支援者から『推薦を取り下げるべき』という声が相次いでいる」と、関係者は語る。実際、公明党の西田幹事長は早々に発言撤回を求め、西田氏もこれに応じた形だが、支援者の反発が収まるかは不透明だ。
京都選挙区、保守票分散で再選危機?
西田氏が参院京都選挙区での当選を重ねてきた背景には、公明党との協力が大きい。だが、その公明党の支援が不安定になれば、情勢は一変しかねない。さらに今回は、日本維新の会や国民民主党も候補を擁立予定で、保守票が分散する可能性が高い。
かつては「自共指定席」とも呼ばれたこの選挙区。自民党が確実に議席を確保できるとは限らない。特に西田氏の発言は保守層の一部からも反発を招き、「裏切られた」と感じる有権者が離れていくリスクがある。
ネットユーザーの反応
西田氏の発言とその後の対応について、ネット上では批判が相次いでいる。
「謝罪のふりして自分の主張は撤回していない。これで信頼回復できると思っているのか?」
「公明党は推薦を見送るべきだろう。平和を掲げる党の姿勢に反する。」
「ひめゆりの塔を軽々しく話題にするのは、沖縄県民の思いを踏みにじる行為だ。」
「西田氏の発言を擁護する人もいるが、今回は明らかに失言だと思う。」
「京都の保守票がどこに流れるか、今回の選挙は予測が難しい。」
西田昌司氏にとって、今回の発言が参院選にどのような影響を及ぼすのか。公明党の対応や保守層の反応が注目される。