2025-05-24 コメント投稿する ▼
百田氏「拉致集会はガス抜きで終わらせるな」発言が波紋、議連議員が反論
百田氏が拉致集会で異議 会場に緊張走る
24日に都内で開催された拉致被害者支援の国民大集会で、日本保守党の百田尚樹代表が登壇し、各党の挨拶に対して痛烈な批判を展開した。多くの国会議員が「啓発」や「広報」の重要性を語る中、百田氏は「そう言うなら、国会で決議を突きつけろ」と訴え、「この集会が単なるガス抜きで終わってはいけない」と厳しく言い切った。
この発言は会場に一瞬緊張をもたらし、すぐ後に登壇した自民党の山田賢司衆院議員が、超党派「拉致議連」の立場から異を唱えた。「我々はすでに国会決議を何度も行っている。参加している議員は皆、悔しい思いを抱えながら、政府に対して必死に働きかけている」と述べ、国会議員の真摯な取り組みを理解してほしいと呼びかけた。
議員の努力と国民の不信感
自民党の衛藤晟一参院議員らは、「若い世代に拉致問題への関心を持ってもらうため、啓発活動を続けていく」と訴えた。だが、それに対して百田氏は「何年も同じことを繰り返しているだけでは意味がない」と切り込み、現状維持では前に進まないと批判した。
長年、進展が見られないままの拉致問題に、政治家と市民の温度差が広がっている。実際、被害者の家族からも「政府はもっと本気で取り組んでほしい」という声が絶えない。
ネット上では賛否両論
百田氏の発言を受けて、SNSではさまざまな反応が広がっている。
「百田さんの指摘は当然。会合だけで終わらせるなというのは多くの国民の本音」
「議員が悔しい思いをしているのは理解するが、結果が伴っていないのも事実」
「拉致問題は大事。でも、発言の場で不和を持ち込むやり方には疑問がある」
「この問題を選挙の材料に使ってはいけない。真剣に向き合うべき」
「誰かが空気を読まずに言うべきことを言わなければ、何も変わらない」
形式だけでは動かない 国会の本気が問われる
国民の中には、何度となく開催される集会や決議が形式化しているとの不信も根強い。百田氏の発言が賛否を呼ぶのは、それが「耳に痛くても言うべき本音」だったからだ。
集会を繰り返すだけでは、北朝鮮から被害者が戻ってくるわけではない。実際の交渉、国際的な圧力、そして具体的な成果がなければ、家族にとっては時間だけが過ぎていく。「悔しい思い」で終わらせず、国会と政府が真に動くことが、今こそ問われている。