2025-03-04
C17輸送機導入に意欲も運用面で難航
石破茂首相は、米国製大型輸送機C17の自衛隊導入に意欲を示している。自衛隊の輸送能力向上が抑止力強化につながるとの考えから、導入を検討している。しかし、運用面では課題が多く、防衛省・自衛隊内では慎重な意見が強い。
■首相のC17導入への意欲
- 石破首相は、先月7日のトランプ米大統領との会談で、米国製輸送機の購入を打診し、C17についても言及したとされる。
- 4日の衆院予算委員会では、「輸送機は多くの物を積めれば積めるほどいい」と述べ、C17導入に前向きな姿勢を示した。
■C17導入に伴う運用上の課題
- C17は最大積載量約78トンで、現在自衛隊が運用するC2(約30トン)やC130(約20トン)よりも大きい。しかし、離着陸には約3000メートルの滑走路が必要であり、国内の主要基地では滑走路の長さや耐荷重面で制約がある。
- 首相は「滑走路が脆弱だから導入しないというのは理屈として逆だ」と強調しているが、防衛省関係者からは「滑走路の延長・強靱化は容易ではない」との声も上がっている。
- C17は2015年に生産が終了しており、導入する場合は米軍の中古機を購入することになり、部品調達や整備のコスト増が懸念される。
■防衛省内の慎重な意見
- 防衛省内では、「日本のニーズに合っていない」「防衛産業にもメリットはない」といった慎重な意見が出ている。一部では、「首相の思考は20年前で止まっているのではないか」との皮肉も漏れている。
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2025-03-08 13:52:17(うみ)
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