2025-01-28 コメント投稿する ▼
石破首相「年収の壁150万円への引き上げは検討していない
西岡氏の主張
西岡秀子氏(国民民主党)は、年収の壁の問題について「国民民主党は、年収の壁を178万円まで引き上げるべきだと主張している」と述べた。また、現行の年収103万円や130万円の壁が労働者の就業調整を生んでいる点を指摘し、「より大胆な引き上げが必要」と訴えた。
石破首相の答弁
石破首相は西岡氏の指摘に対し、「年収の壁については引き続き政党間で協議が進められているが、現時点で150万円への引き上げを検討しているとは認識していない」と述べた。さらに、「政府としては、まずは123万円への引き上げを法案として提出し、対応を進める」と強調した。
立憲民主党の提案と首相の対応
一方、立憲民主党の重徳和彦政調会長は、「年収130万円の壁」対策として、壁を超えることによる手取り減を給付で補填する制度を求めた。これに対し、石破首相は「所得をどのようにきめ細かく迅速に把握するかなど、実務上の負担が大きい課題がある」と慎重な姿勢を示した。
今後の展望
・政府は、短時間労働者が「年収の壁」を意識せず働ける環境づくりを支援するため、支援強化パッケージを検討中。
・学生アルバイトに関しては、特定扶養控除の適用上限を150万円に引き上げる方向で最終調整。
・しかし、年収130万円を超えると社会保険料の負担が生じる「130万円の壁」が新たな課題として浮上している。
・今後、与野党間での協議が進められる見通し。