2025-04-27 コメント投稿する ▼
維新・清水貴之氏が参院選出馬を辞退 心身の不調訴え 兵庫県知事選落選の影響か
清水貴之氏、心身の不調で出馬断念
日本維新の会の兵庫県組織「兵庫維新の会」代表である金子道仁参議院議員は4月27日、今夏の参院選兵庫選挙区(改選数3)に向けて擁立を進めていた清水貴之元参議院議員(50)が、心身の不調を理由に出馬を辞退する意向を示したと発表した。
金子氏によると、清水氏は「ドクターストップに近い形」で辞退を申し入れたという。清水氏の辞退を受け、維新は同日中に兵庫選挙区へ新人候補を擁立する方針を明らかにした。
知事選落選の影響、心身に負担か
清水氏は、元朝日放送のアナウンサー出身で、平成25年(2013年)の参院選兵庫選挙区で初当選。令和元年(2019年)の参院選ではトップ当選を果たし、順調な政治キャリアを築いていた。
しかし、昨年11月に行われた兵庫県知事選で、無所属で立候補したものの、現職の斎藤元彦氏(自民・公明推薦)に敗北。この選挙戦では、維新県議団の一部が斎藤氏を支援に回るなど、組織内の混乱も表面化し、孤立無援の戦いを強いられた。
関係者によれば、この知事選での敗北が清水氏に大きな精神的打撃を与えたとみられており、今回の心身不調にも影響した可能性がある。
維新、兵庫選挙区は新人擁立へ
兵庫維新の会は、清水氏の辞退を受けて、急きょ新人の擁立に切り替えることを発表した。兵庫選挙区は自民、立憲民主、維新など複数政党が競合する激戦区とされ、維新にとっても重要な地域だ。
兵庫維新の会関係者は「清水氏の辞退は大変残念だが、若く新しい候補を立て、勢いをもって戦いたい」と述べ、巻き返しに意欲を示している。
清水氏のこれまでの歩み
清水貴之氏は1973年生まれ、兵庫県出身。朝日放送(現・朝日放送グループホールディングス)でアナウンサーとして活躍後、2013年に日本維新の会から出馬して政界入り。メディア出身らしいわかりやすい発信力と柔らかい人柄で人気を集めた。
一方で、党内の調整や地方組織との連携では苦戦する場面も見られ、昨年の知事選出馬をめぐっても、維新県議団との確執が露呈していた。今後について清水氏は、政治活動を一時休止し、心身の回復に専念する見通しだ。
- 清水貴之氏(元維新参院議員)が心身の不調で参院選出馬を辞退
- 昨年の兵庫県知事選で斎藤元彦氏に敗北、精神的な影響も指摘
- 維新は兵庫選挙区に新人擁立を決定
- 清水氏は朝日放送アナウンサー出身、メディア対応に定評があった