2025-05-12 コメント投稿する ▼
長妻昭議員、石破総理の政治資金疑惑と年金改革の遅延を厳しく追及 衆院予算委で鋭い質疑
長妻昭議員が石破総理を追及 献金疑惑や年金制度改革で政府の姿勢をただす
衆院予算委員会で5月12日、立憲民主党の長妻昭議員が質疑に立ち、石破総理に対し政治資金の透明性や年金制度改革の進捗について厳しく追及した。特に、石破総理の献金疑惑や年金制度改革法案の提出遅延に焦点を当て、政府の対応を問題視した。
石破総理の献金疑惑に鋭く切り込む長妻議員
長妻昭議員はまず、石破総理の政治資金パーティー券に関する疑惑を指摘。石破総理が元政治団体代表からパーティー券の販売協力を受けたとの報道を踏まえ、「20枚以上のパーティー券を購入してもらった場合は、斡旋者の名前を明記する義務があるが、その記載はされているのか?」と質問。石破総理は「パーティー券の代金は石破事務所が直接受け取った」と述べたが、長妻議員は「斡旋の実態を説明すべきだ」と食い下がった。
また、石破総理が元代表のビルを事務所として使用していたとされる点についても追及。長妻議員は「使用料を支払ったのか?」と問うと、石破総理は「一時的な作業場として厚意で短時間使用し、使用料は払っていない」と説明。これに対し長妻議員は「使用料を払っていない場合、便宜供与とみなされる可能性があり、報告書に記載が必要だ」と指摘した。
さらに、元代表が自民党の政調会長室を訪問した事実の有無について確認。石破総理は「記録はないとは言いませんが、私には記憶がない」と曖昧な回答を示し、長妻議員は「このようなあいまいな態度が信頼を損なう」と批判した。
年金制度改革の遅延に対する政府の姿勢を批判
続いて長妻議員は、年金改革法案の提出が繰り返し延期されている現状を問題視。政府は3月に提出予定としていたが、4月、5月と次々に延期され、未だに提出されていないことを指摘し、「国民の老後に直結する重要な法案がこれでは信頼を損なう」と強調した。
さらに、長妻議員は年金改革の最大の問題は「年金額の目減りをどう防ぐか」であるとし、「現在の法案には目減りを防ぐための決定打が欠けている」と批判。また、直近5年間の賃金の増減を年代別に調査し、50歳から54歳の就職氷河期世代が唯一賃金が減少していることを指摘。これが年金額の減少につながり、最終的には生活保護受給者の増加につながると警鐘を鳴らした。
「2050年には生活保護受給者が倍増し、財政負担も倍増するとの試算もある。今こそ政府は現実を直視し、効果的な年金改革を進めるべきだ」と強調。石破総理は「想定しうる」と答えたが、具体的な解決策は示さなかった。
自民党議員の発言に対する政府の対応
さらに長妻議員は、自民党の西田議員が「ひめゆりの塔」に関する発言をめぐり、謝罪が不十分だと批判。「謝罪をしたというが、実際には謝罪になっていない」と述べた。これに対し石破総理は「発言の内容については認識を異にしている」と回答し、明確な謝罪や説明はなかった。
政府への信頼を問う長妻議員の姿勢
今回の質疑を通じて、長妻昭議員は石破総理の政治資金問題、年金制度改革の遅延、さらには自民党議員の不適切発言に対する政府の対応を鋭く追及。石破総理は説明を試みたものの、曖昧な答弁に終始し、長妻議員の指摘に十分応えることはできなかった。年金改革をめぐる国民の不安や、政治資金の透明性を求める声は今後も続く見通しだ。