福岡県議会「1泊17万円」の豪華視察費を初公開 議長は震災中「ネパールは天国」

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福岡県議会「1泊17万円」の豪華視察費を初公開 議長は震災中「ネパールは天国」

福岡県議会の議会事務局は2026年8月、2023年度から2025年度にかけて行われた23回の海外視察にかかった費用の内訳を初めて公表しました。総額は約2億6496万円に上り、1泊の宿泊費が最高だったのは2024年2月のフランス訪問での16万9000円で、県の基準額2万7200円の6倍超に当たります。正副議長ポストをめぐる金銭授受疑惑、熊本地震発生の夜のビアパーティー開催、そして議長の「ネパールは天国」発言と、非常識ともいえる問題が続く福岡県議会の実態が改めて浮き彫りになっています。

23回で総額2.6億円超 1泊16万9000円・委託費は3.7倍に膨張


福岡県議会の議会事務局は2026年8月6日、2023年度から2025年度に行われた海外視察23件の費用の詳細を初めて公表しました。行き先はアメリカ(ハワイ)、タイ(バンコク)、スイス・フランス、中東・南アフリカ、韓国・中国など多岐にわたります。

総費用は約2億6496万円で、1人当たりの平均は約135万円に上ります。このうち19件で全議員の宿泊費が県の基準額を超えており、全議員が基準額を守っていたのはわずか2件だけでした。

1泊の宿泊費で最高額だったのは、2024年2月のフランス視察における元議長の1泊16万9000円の客室です。これは県の基準額2万7200円の6倍超で、これまで報道機関の情報開示請求で判明していた最高額の11万4000円も大幅に上回りました。

1泊17万円の部屋に泊まって視察とは、いったい何の成果があったのか。これが全部、県民の税金で賄われていたとは本当に驚いた

さらに、通訳代や現地の車代などの「委託費」は当初の契約額約2359万円から最終的に約8943万円と、約3.7倍にまで膨らんでいたことも判明しています。

熊本大地震の夜にビアパーティー強行 「やって良かった」で批判が噴出


こうした問題が続く中、2026年7月28日夕に熊本県で最大震度7の地震が発生した直後、自由民主党(自民)の県議団会長だった松尾統章県議(53)が「松尾統章ビアパーティ」と称する政治資金パーティーを北九州市のホテルで開催しました。会費は1人1万5000円で500人以上が参加したとみられています。

甚大な被害が出ていることが明らかになっていた中でパーティーを強行したことへの見解を問われた松尾氏は「生の声が聞けたとして、正直やって良かった」と発言し、世間から強い批判を浴びました。

震度7の地震で人が苦しんでいる夜にアルコール付きのパーティーを強行し、『やって良かった』とは。政治家としての感覚がおかしいとしか言いようがない

松尾氏は2026年8月3日に「被災して苦しんでいる方々にどれだけ失礼な表現だったんだろうと考えた」と態度を翻し、県議団会長を辞任すると表明しました。ただし議員職は辞職しないとしています。

議長「ネパールは天国だったぁ」 被災地の惨状との落差に批判噴出


2026年8月5日、蔵内勇夫議長(72)は正副議長ポストをめぐる金銭授受疑惑をめぐり、日本弁護士連合会(日弁連)のガイドラインに基づく第三者委員会の設置を弁護士会に要請すると表明し、長く拒んできた方針を転換しました。

しかしその日、フォーマルなスーツで発表に臨む数時間前、ラフな格好で記者団の前に現れた蔵内議長は、ネパールの獣医師会との行事を終えて帰国したばかりと説明。記者団への応答を終える直前に「ネパールは天国だったぁ」と満面の笑みを浮かべたのです。

熊本の被災地で人が必死に生きようとしているその時に、議長が『天国』だなんて。笑いながら言えてしまうその感覚が、この人の政治の本質を表していると思う

九州のテレビ各局はこの発言と熊本の被災地の惨状を対比させて報道。地元の自民若手県議からも「地元がすごく怒っている。蔵内さんとつるむなら応援しない、と言われた」という声が上がっています。

第三者委が視察費も調査へ 「ワンヘルス視察」の目的に疑問の声


議会事務局が今回初めて詳細を公表したのは、服部誠太郎知事が設置を決めた第三者委員会の調査対象に県議会の海外視察を含める方針を示した後のことです。これまで情報開示請求による断片的な情報しか出なかった状況が、外部からの圧力を受けてようやく動き出しました。

情報を出したくないから隠していた。議会や行政が自ら公開しないのであれば、第三者委員会が徹底的に調べるしかない

23回の視察のうち7件は、獣医師でもある蔵内議長が推進する人と動物の健康を一体的に考える「ワンヘルス」関連事業に絡む視察で、中国やエジプトなどを訪れています。議会関係者からは「これらは本来、県民の税金ではなく獣医師会の予算で行うべき内容だ。視察目的の確認が不可欠」との声があがっており、目的の妥当性の検証が求められています。

なお、服部知事自身も1泊13万4000円の部屋に泊まる海外出張をしていたことが発覚しており、県庁と県議会幹部との癒着構造の解明が急がれる状況です。政治とカネの問題は議員の間の金銭授受だけでなく、こうした公金の使われ方にも表れており、国民のための政治が実現されているのかどうか、有権者が厳しく問わなければならない問題です。

公金を使って豪遊し、第三者委員会さえ拒否しようとした議長が今も在任している。これほど不透明な議会に県民が怒るのは当然だ。来春の県議選で信を問うべきだ

蔵内議長は2026年7月23日に首相官邸で高市早苗首相と面会した後、記者団に囲まれると「日本で一番悪い男が蔵内勇夫だと言われている」と自ら軽口を叩きました。しかし県民の怒りは、軽口で済む段階をとうに超えています。

まとめ


・福岡県議会が2023年度~2025年度の23回の海外視察費(総額約2億6496万円)の内訳を初公開
・最高額は2024年2月フランス訪問時の1泊16万9000円で県の基準額2万7200円の6倍超
・23件中19件で基準額超え、全議員が基準額内だったのはわずか2件
・委託費(通訳代・車代等)が当初契約の約3.7倍に膨張
・熊本地震(7月28日)の夜に松尾統章県議団会長がビアパーティーを強行し「やって良かった」と発言、後に謝罪・会長辞任
・蔵内勇夫議長が熊本震災の最中にネパールから帰国後「ネパールは天国だったぁ」と発言し批判を浴びた
・第三者委員会が県議会の海外視察費も調査対象とする方針で、ワンヘルス関連視察(7件)の目的妥当性も問われている

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2026-08-08 11:31:14(植村)

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