2026-08-08 コメント投稿する ▼
環境省がリユース業者の指針策定へ 優良事業者を明確化し消費者保護を強化
環境省は2026年8月、リユース(再使用)業者の信頼確保に向けた指針策定に乗り出しました。「優良事業者」を明確化し、法令順守や消費者保護を促すためで、2027年度に取りまとめを目指します。無料回収をうたった高額請求や強引な訪問買い取りのトラブルが急増するなか、フリマアプリを含む業者に品質確認や誠実な広告表現を求める方向で議論が進んでいます。2024年に約3兆5000億円と推計される市場規模を2030年に4兆6000億円に拡大させることを目指し、業界の健全化が急がれています。
8月8日「リユースの日」に合わせ 環境省が指針策定へ
環境省は、使用済み製品の買い取りや販売を行うリユース業者の信頼確保に向けた指針策定に乗り出しました。一部で悪質な業者と消費者のトラブルが確認されていることから、指針で「優良事業者」を明確化し、法令順守や消費者保護に取り組むよう促す方針です。
消費者が安心して中古品を売買できる環境を整備することを狙いとしており、2027年度に取りまとめる予定です。リユース(再使用)とはものをそのままの形で再び使うことを指し、廃棄物の発生を抑制する3R(リデュース・リユース・リサイクル)の中でも優先順位の高い取り組みとされています。
無料回収をうたって高額請求されたことがある。環境省が動いてくれるなら消費者として本当にありがたい
リユースの業界団体は8月8日を語呂合わせから「リユースの日」と定め普及啓発に取り組んでいます。また信頼確保のための独自の認証制度も設けています。環境省は2026年7月30日に優良事業者ガイドラインに関するワーキンググループの第1回会合を開催し、指針策定に向けた議論を本格化させました。
無許可業者が横行 訪問買い取りのトラブルが急増
業界全体が拡大するなかで深刻な問題となっているのが、悪質業者による被害です。古物の売買には都道府県公安委員会の古物商許可が必要ですが、一定の事業者が許可を取得せずに無許可で営業しているのが実態です。2023年の古物商許可数は約52万9000件と前年比9.5%増となっている一方で、無許可業者の存在も依然として確認されています。
訪問買い取りで強引に持っていかれたことがある。悪質業者を見分ける仕組みが早急に必要だ
無料回収をうたいながら後から高額を請求したり、強引な訪問買い取りによって消費者が望まない形で品物を持ち去られたりするトラブルが各地で相次いでいます。国民生活センターへの不用品回収に関するトラブル相談件数は2018年度の約1354件から2023年には2000件を超え急増しています。また訪問購入トラブルの相談者の約8割を60歳以上の高齢者が占めており、高齢者が特に狙われやすい状況が続いています。
指針の具体的な内容 フリマアプリも対象に
環境省が設置した有識者会議では、指針にどのような内容を盛り込むかが議論されています。
リユース市場が3.5兆円にもなっているとは知らなかった。それだけ大きな市場なら規制や指針の整備は当然必要
具体的には、広告で誤解を招く表現を使わないこと、品質をしっかり確認すること、売れ残り品の処理実態を把握することなどが、リユース業者だけでなくフリマアプリの運営会社にも求められる取り組みとして盛り込まれる方向です。将来的には優良事業者への評価や支援の仕組みも検討するとしています。
フリマアプリも対象に含まれるのか。品質基準の整備は歓迎できる。安心して売買できる環境を早く整えてほしい
市場規模3兆5000億円を2030年に4兆6000億円へ 健全化が急務
政府は2024年に約3兆5000億円と推計されたリユースの市場規模を2030年に3割増の約4兆6000億円に拡大させる目標を掲げています。また2040年までには安全性が担保された市場の形成を目指しており、業界の健全化を急いでいます。
リユース市場は近年の物価高を背景に消費者が新品より安価な中古品を積極的に活用するようになったことやSDGs意識の高まりも追い風となり、2009年の約1兆1000億円から2023年には3兆1000億円超へと14年連続で成長を続けています。フリマアプリや中古販売店など販路も多様化しており、今後もさらなる市場拡大が見込まれます。
指針が整備されれば中古品をもっと安心して買えるようになる。優良事業者の認定があれば選ぶ基準が明確になって嬉しい
まとめ
・環境省は2026年8月、リユース業者向けの「優良事業者」指針策定に着手、2027年度取りまとめ予定
・業界団体が独自の認証制度を持つ一方、無許可業者の無料回収詐欺・強引な訪問買い取りトラブルが急増
・国民生活センターへの不用品回収トラブル相談件数は2018年度1354件→2023年に2000件超に急増
・訪問購入トラブルの相談者の約8割が60歳以上の高齢者
・指針はリユース業者だけでなくフリマアプリの運営会社も対象に
・主な内容:誤解を招く広告の禁止、品質確認、売れ残り品の処理実態把握
・リユース市場規模:2024年約3兆5000億円→2030年目標4兆6000億円(3割増)、2040年に安全性担保の市場形成を目指す