2025-12-08 コメント投稿する ▼
平野雨龍氏が衆院選大分3区出馬表明 参院選23万票の実績で岩屋毅外相に挑戦 外国人政策見直しと安保強化訴え
平野氏は「真摯に地域の皆さまに国の未来に対する政策を提示していく」と述べ、政策論争による正々堂々とした選挙戦を展開する方針を示しました。 平野氏は参院選東京選挙区での落選後、全国41都道府県を回ったといい、自身に出馬を求める声は大分3区が最も多かったと説明しています。 未来を考えた政策を提示したい」と述べ、安易な外国人依存からの脱却を主張しています。
平野雨龍氏、衆院選大分3区出馬を表明 参院選23万票の実績携え自民・岩屋毅氏に挑戦状
政治団体雨龍会代表の平野雨龍氏(31歳)が2025年12月8日、大分県庁で記者会見を開き、次期衆院選で大分3区から無所属での出馬を正式に表明しました。2025年7月の参院選東京選挙区で235,411票を獲得し、無所属候補として最高得票を記録した実力者が、今度は地方選挙区での勝負に挑みます。
平野氏は香港政府が鎮圧した2019年の民主化デモを通じて政治を志したといい、「香港で守れなかった悔しさを日本で繰り返したくない」と強い決意を表明しました。「日本の独立と安全保障を国政の場から立て直す」「この国に生まれてよかったと次世代が胸を張れる日本を取り戻す」と国家再建への強い意志を示しています。
強力な対抗馬・岩屋毅外相との対決構図
大分3区は自民党の岩屋毅前外相(67歳)の地盤として知られています。岩屋氏は1990年の初当選以来、現在10期目を務める重鎮で、第2次石破内閣では外務大臣として入閣しています。防衛大臣経験者でもある岩屋氏は、外交・安全保障分野での豊富な経験を武器に選挙戦に臨む構えです。
しかし平野氏は対立候補となる岩屋氏について「批判しない。真摯に地域の皆さまに国の未来に対する政策を提示していく」と述べ、政策論争による正々堂々とした選挙戦を展開する方針を示しました。千葉県出身の平野氏にとって、大分での選挙戦は地元候補との厳しい戦いになることが予想されます。
「平野雨龍の政策に期待している。新しい風を大分に」
「若い女性の声を国政に届けてほしい」
「香港問題で頑張った人だから信頼できる」
「外国人政策をしっかり見直してもらいたい」
「岩屋さんも頑張っているけど、新人の意見も聞きたい」
平野氏は参院選東京選挙区での落選後、全国41都道府県を回ったといい、自身に出馬を求める声は大分3区が最も多かったと説明しています。「日本の文化や自然が残っている。政治の力で存続させたい」と地域への思いを語りました。
外国人政策と地域課題への明確な姿勢
平野氏の政治姿勢で注目されるのは、外国人政策に対する明確な立場です。「外国人労働者の方々にこれから先も頼り続ければ、日本人の賃金は上がらず人口構造も少しずつ変わっていく。未来を考えた政策を提示したい」と述べ、安易な外国人依存からの脱却を主張しています。
この発言は、労働力不足を理由に外国人労働者受け入れ拡大を進める政府方針とは一線を画すものです。平野氏は参院選でも中国人に対する土地規制、ビザ規制、帰化厳格化、経営管理ビザ廃止などの政策を掲げており、移民政策の見直しを重要課題として位置づけています。
大分3区に含まれる日出町では、イスラム教土葬墓地計画が物議を醸し、事実上とん挫している問題があります。平野氏はこの問題について「住民の声が最優先であるべき。土葬に関しては地域に押し付けるのではなく国がルール作りを行うべき」と指摘し、地方自治体だけでは対応困難な問題に対する国の責任を明確にしました。
この土葬墓地問題は、2018年に別府市の宗教法人「別府ムスリム協会」が日出町に土葬墓地建設を計画したことから始まりました。住民からの水質汚染や風評被害への懸念により反対運動が起こり、2024年8月の町長選では土葬墓地反対派の安部徹也氏が当選し、町有地売却が白紙に戻った経緯があります。
香港出身の政治活動と国家観
平野氏の政治活動の原点は、2019年の香港民主化デモへの支援活動にあります。東京で香港支援デモを主催し、着物を着て香港デモに参加するなど、独特な手法で注目を集めました。台湾メディアからは「反送中女神」と呼ばれ、中国の人権問題や民主化支援において一貫した立場を取り続けています。
平野氏は本名を荻野鈴子といい、2021年1月に正式に平野雨龍と改名しました。着物モデルや舞台女優として活動していましたが、香港問題を契機に政治の世界に足を踏み入れています。ウイグル人権問題や対中政策についても積極的に発言しており、安全保障に対する危機意識の高さが特徴的です。
参院選では「国会に平成生まれの女性を!」をスローガンに、スパイ防止法制定、憲法改正、被選挙権の引き下げ、国会議員の定年制度導入などを訴えました。235,411票という得票数は、政党の支援を受けない無所属候補としては異例の高い支持を示しており、その政治的影響力は無視できないものとなっています。
今回の大分3区出馬により、平野氏の政治活動は新たな段階に入ることになります。地域密着型の政治と国家レベルの政策課題をどのように結びつけていくのか、注目が集まります。