2025-07-27 コメント投稿する ▼
山添拓「審判は自民党政治そのものに」──共産党にも民意に応える変革が求められている
山添拓氏「審判は石破政権でなく自民政治に」──減税と排外主義封じ込めを訴えるも、共産党自身も変革求められる時
日本共産党の山添拓政策委員長は、27日深夜に放送されたBS朝日「朝まで生テレビ!」に出演し、参院選結果を受けた政治情勢や消費税減税、排外主義の広がりなどについて他党の代表と激しく議論を交わした。山添氏は、「裏金問題と経済の無策が参院選における自民・公明の過半数割れの主因であり、これは石破政権への批判というより、自民党政治そのものに対する有権者の審判だ」と指摘した。
「消費税減税は民意」 与党の財源論に反論
山添氏は、「今回の参院選で、すべての野党が消費税減税を掲げていた」として、いまこそ野党が一致して減税を迫るべきだと強調。共産党は長年、消費税の減税・廃止を訴えてきたとしたうえで、「大企業や富裕層への減税を是正すれば財源は確保できる」と説明した。
さらに、「法人税減税が賃上げにも投資にもつながらなかった」と与党の税制調査会自身が認めていることを挙げ、「減税に財源がないというのは通用しない」と批判した。
「消費税は暮らしを直撃している。減税は今こそ実現すべき」
「法人税の優遇は何の成果も生まなかった」
「共産党の主張はぶれていない。後は本気の共闘を」
「財源の議論をごまかすな。使い方を変えるだけで可能だ」
「このタイミングを逃せば、また生活は苦しくなる」
「差別と偏見の政治にはNOを」 参政党の主張を批判
番組では、参政党の梅村みずほ議員が「日本人ファースト」を掲げたことに触れ、「現状への不満を外国人排斥にすり替えるやり方は誤りだ」と山添氏は反論。参政党代表・神谷宗幣氏の韓国・朝鮮人に対する差別発言を挙げ、「事実に基づかない情報が拡散され、社会に偏見が広がっている。これは深刻な事態だ」と語った。
山添氏は、「排外主義的な空気に政治が迎合してはならない。怒りや不満を人にぶつけるのではなく、原因を正す政治が必要だ」と訴えた。
“自民党批判”だけでは響かない 共産党にも改革の眼差し
ただし、今回の参院選では日本共産党自身も大きく議席を減らしており、有権者から「変わるべきは自民党だけではない」との声も上がっている。どれだけ正論を掲げていても、共感や期待を得られなければ民意は離れていくという現実が突きつけられている。
「共産党も変わらなきゃいけない時だと思う」
「減税や反差別の姿勢は評価する。でも発信が古い」
「“自民ノー”だけでは支持は広がらない。次をどうするかを示して」
「若者や現役世代への訴求が足りない。政策の見せ方も含め改革が必要」
「市民に寄り添う言葉で話してくれれば、もっと支持は広がる」
山添氏の主張は、裏金政治や排外主義の問題に正面から向き合ったものだった。しかし共産党が“変革の旗手”として再び存在感を取り戻すためには、自らも民意の変化に敏感であり、柔軟に進化する政党であることを示していく必要がある。