2025-04-06 コメント投稿する ▼
山添拓氏『無謀で危険』と批判 大阪万博で建設遅れとガス検出の異常事態
日本共産党の山添拓参議院議員は4月6日、自身のX(旧Twitter)でこう指摘しました。
「自前建設の海外パビリオンは6割が準備が間に合わず不参加。現場では工事の音もしているという。さらに今日、基準値を超えるメタンガスが検知され消防が出動、一時規制線が張られたとも。」
山添議員が投稿したのは、実際に現地で起きたとされる出来事です。準備の遅れに加え、会場内で危険なガスが検出されたとなれば、安全面にも疑問が残ります。
■海外パビリオンの「欠席」が続出?
今回の万博では、海外パビリオンのうち各国が自前で建設する方式を選んだものが多数あります。しかし、建設の遅れが深刻で、報道によれば全体の6割が開幕に間に合わず、不参加を決めた国も出てきています。これまでに万博協会は、一部の国に「もう建てないで返還してくれ」と要請する動きまで見せており、運営の混乱ぶりがうかがえます。
■またもやメタンガス…現場では消防が出動
さらに問題となっているのが、会場となっている夢洲の地盤の問題です。ここは人工島であり、かつてのゴミ処分場を埋め立てた土地。メタンガスなど可燃性ガスが発生しやすいというリスクが指摘されてきました。
今年3月には、万博関連工事中に火花が引火して爆発が起きたばかり。そして今月、新たにメタンガスが基準値を超えて検出され、現場には消防が出動。安全確保のため、周囲に一時的に規制線が張られるという事態になりました。
万博協会は、定期的に会場内のガス濃度を測定・公表しており、「現在は基準値以下で、安全は確保されている」としていますが、連続して問題が発生していることに不安を感じる人は少なくありません。
■「このままカジノへまっしぐら?」山添氏が警鐘
山添議員は投稿の最後に「無謀で危険、カジノまっしぐらの暴走やめよ」とも警告。夢洲は、万博終了後にカジノを含む統合型リゾート(IR)施設の開発が予定されており、今回のトラブルが「万博どころか、将来的なカジノ誘致も危うくするのでは」との声も上がっています。
■万博の成功に求められる「現場の信頼」
日本が世界に向けて発信する一大イベントとなるはずの大阪・関西万博。しかし、建設遅れや安全性に関する不安が重なれば、来場者の期待を裏切る結果になりかねません。
海外からの参加国や国内の関係者が安心して準備を進められる環境を整えられるのか。開幕が迫る今こそ、現場の実情に正面から向き合い、迅速かつ丁寧な対応が求められています。