2025-06-19 コメント投稿する ▼
在マレーシア日本大使館が日本人女性に性的被害の注意喚起 「無条件の信用は危険」と強調
クアラルンプールでも被害確認 在外公館が異例の具体的警告
在マレーシア日本国大使館は6月19日、マレーシアを含む海外において、日本人女性が性的暴行などの被害に遭うケースが複数確認されているとして、公式に注意喚起を発出した。特にクアラルンプール市内でも被害事例が報告されており、「旅行者の気の緩み」を狙った犯行があることを踏まえ、異例の具体的かつ直接的なアドバイスを提示している。
大使館は、「海外で会った人は皆盗人か犯罪者だと思えとは言いませんが、無条件に警戒心を解くことが危険だという認識は忘れてはならない」と述べ、海外での対人関係における警戒心の重要性を強調した。
「“盗人と思えとは言いませんが”…って、もはやそれぐらいの意識を持てってことだよね」
「日本の感覚で他人に接すると、海外じゃ通用しないことがある。特に女性は本当に気をつけて」
睡眠薬混入や観光詐欺など、典型的手口に警鐘
大使館が注意喚起した内容は極めて具体的だ。
見知らぬ人に勧められた飲食物は口にしない(薬物混入のリスク)
観光案内などを装った接触にはついていかない
親しげに声をかけてくる外国人にも警戒を
過度な肌の露出や飲酒を避ける
特に、日本語で話しかけるなど、日本人旅行者に安心感を与えて接近する「安心誘導型の詐欺・犯罪」についても指摘されており、旅行者心理を突いた巧妙な手口への警戒が呼びかけられている。
「日本語で話しかけられると安心しちゃうけど、それが罠の入口って場合もあるんだね」
「飲み物に薬入れられて気づかないうちに被害って…海外では常に自己防衛が基本」
“加害者”の温床になるのは“親切”と“油断”
外務省が海外安全ホームページで示しているように、トラブルに巻き込まれる人の多くは「相手を信じすぎた」ことが共通点としてある。見知らぬ人を疑うことに慣れていない日本人――とりわけ女性旅行者は、“親切そうに見える人”に油断しやすい。
こうした心理的隙を突いた被害は、観光地だけでなく、長期滞在者にも起こりうる。被害者の多くが「最初は良い人だと思った」と話す中、加害者は“信頼関係の構築”を装って近づいている。
旅行者の立場からすれば、「善意」と「悪意」を見分けるのは難しい。しかし、まさにその判断が生死を分けるケースが現実に起きている。
「旅先だからって気を緩めちゃダメ。親切=安全じゃない」
「“相手が悪い”で済まないのが海外。自分の身は自分で守るしかない」
安全対策は「意識」と「行動」の両方が命を守る
大使館の呼びかけは、「自己責任論」ではなく、海外での現実的なリスクと向き合うための“現地仕様の安全マニュアル”と言える。特にSNSの発達により、日本人女性の行動が海外でも把握されやすくなっている昨今、誰もが「狙われうる存在」だという前提で行動することが求められている。
旅行ガイドには載っていない、現場での“本当の危険”に対して備える意識こそ、現代の渡航者にとって最も重要なパスポートと言えるだろう。
「どこへ行くかより、どう行動するかが命を守る分かれ目」