2025-08-26 コメント投稿する ▼
参政党・神谷宗幣代表「日本人ファーストは差別でない」 共産・田村氏発言撤回に反応
参政党・神谷宗幣代表「外国人差別ではない」 共産・田村委員長の発言撤回を受け主張
参政党の神谷宗幣代表は26日、自身のXを更新し、共産党の田村智子委員長が「大音量でヘイトスピーチに対抗する市民の行動を容認する」と発言したのち撤回したことについて言及した。神谷氏は「我々はヘイトスピーチなどしていない」と強調し、「撤回だけでなく、妨害行為をやめるように呼びかけていただきたい」と訴えた。
参政党は「日本人ファースト」を掲げているが、この点について神谷氏は「外国人差別だと言い始めたのは左派の人たちだ。我々は反グローバリズムを訴え、日本人の暮らしや文化を守ることを主張してきた」と説明した。
新宿での演説と抗議行動
8日に東京・新宿駅前で参政党が行った街頭演説では、抗議活動に参加した市民が発煙筒のようなものをたき、現場が煙に包まれる騒然とした状況がSNS上で拡散された。この出来事をめぐり田村委員長は22日の会見で「大音量での対抗行動もある。私は『これはある』と思う」と容認姿勢を示したが、25日の会見で「市民の行動の是非にコメントするのは適切ではない」として撤回した。
田村氏の発言は一部で「表現の自由の否定につながる」との批判を呼び、撤回に至った経緯も政治的な波紋を広げている。
「日本人ファースト」をめぐる議論
参政党の掲げる「日本人ファースト」というスローガンは、支持者から「移民や外国人優遇政策を見直すための主張」として評価される一方、批判者からは「外国人差別」との指摘を受けてきた。神谷氏は「我々は差別をしているわけではなく、グローバル化で失われつつある日本人の暮らしと文化を守るための考え方だ」と強調。
しかし、反対派からは「外国人排斥につながりかねない表現」「排外主義的だ」との声も根強い。社会の分断を助長しかねないとして、今後も論争が続くとみられる。
ネット上の反応
今回のやりとりに対し、ネット上では賛否が入り交じった意見が噴出している。
「ヘイトスピーチと言い張る側が一方的にレッテルを貼っている」
「大音量で潰すのは民主主義的な方法ではない」
「日本人ファーストを差別と決めつけるのは乱暴だ」
「差別の定義をすり替えている気がする」
「どちらにせよ議論より妨害が先に立つのは問題だ」
「外国人差別」論争と今後の課題
神谷代表の発言は「日本人ファースト」を正当化する主張として支持者に歓迎される一方、「差別ではないか」との批判も絶えない。田村委員長の発言撤回で一旦は収束したかに見えるが、街頭演説の場での妨害や抗議のあり方、そして政治的スローガンの是非をめぐる議論は今後も続く見通しだ。
石破政権が掲げる多様性尊重や社会統合の理念と、参政党が打ち出す「日本人ファースト」との対立構図は、今後の政治的論戦を大きく左右する可能性がある。