2025-08-05 コメント投稿する ▼
参政党・神谷宗幣代表、予算委で初質疑 日米関税交渉に「不平等条約みたい」と是正要求
参政党・神谷宗幣代表、予算委で初質疑 日米関税交渉に「不平等条約みたい」
参政党の神谷宗幣代表が5日、参議院予算委員会で初めて質問に立ち、日米関税交渉の合意内容について「条件が良いとは思わない」と厳しく指摘した。神谷氏は「不平等条約みたいなものを一方的に押しつけられたように感じている国民は多い」と述べ、関税率15%をゼロにする方向でのさらなる交渉を政府に求めた。
「日本人ファースト」で挑んだ初質問
神谷代表は、参政党が参院選で議席を大幅に増やし会派を結成したことで予算委員会での発言権を得た。冒頭、「『日本人ファースト』というキャッチコピーを掲げ、たくさんの国民から支援を頂いた」と支持者への感謝を述べ、初質疑に臨んだ。
傍聴席には、国民民主党の牛田茉友議員やチームみらいの安野貴博党首ら、参院選で当選した面々の姿もあった。
「初めての質疑とは思えない堂々とした質問だった」
「言いづらいことをズバッと言ってくれた」
「こういう議員が増えてほしい」
「不平等条約」発言と石破総理の応答
神谷氏は、現行の関税交渉について「今回の取り決めを私は守る必要はない」と言い切り、「いかに15%をゼロにしていくか、政府をあげて交渉すべきだ」と主張。これに対し石破茂総理は「関税交渉は我が国最大限の努力をした。今後も下げられるよう努力してまいりたい」と述べ、現行合意を前提としながらも改善の余地を認めた。
さらに神谷氏は、アルゼンチンがWHO脱退を表明するなど、米国の通商戦略を参考にした例を挙げ、「トランプ大統領は踏み絵を関税でやっているように見える」と分析。国益を守るための交渉姿勢の強化を求めた。
「日米関係は大事だが、言うべきことは言わないと」
「アメリカの圧力に屈しない交渉をしてほしい」
「特別な関係」なら特別な条件を
質疑後、神谷氏は記者団に対し「総理がおっしゃるように日米は特別な関係なら、特別な条件を引き出すべき。それに向けて赤沢大臣に頑張ってもらいたい」と語った。参政党は選挙戦で掲げた「日本人ファースト」の理念を国会審議にも持ち込み、経済交渉や外交政策で存在感を発揮する構えだ。
今後の国会で、神谷氏がどこまで政府に実質的な譲歩を迫れるか、また参政党が与野党に影響を与える力を持つのかが試金石となる。
「この調子で農業やエネルギー政策にも切り込んでほしい」
「与党にも野党にもない視点を期待している」