2025-07-13 コメント: 1件 ▼
参政党・神谷代表が次期衆院選での与党入りを宣言 柏市での街頭演説に支持者集まる
参政党・神谷代表が与党入りを明言 次期衆院選での飛躍に意欲
街頭で支持者に語った「次は与党へ」
参政党の神谷宗幣代表が13日、千葉県柏市での街頭演説で「次の解散総選挙で与党入りを目指す」と力強く宣言した。今回の参院選で一定の勢いを見せるなか、次の衆議院選挙では単なる議席獲得にとどまらず、政権運営に関わる立場を目指すと明言したかたちだ。
神谷氏は「今回の参院選で躍進しても、いきなり50議席、60議席になるわけではない」と現実的な見通しを語りながらも、「次の衆院選では一気に与党入りを目指して頑張りましょう」と呼びかけ、聴衆の拍手を浴びた。
与党入りの具体的な枠組みや他党との連携については明言を避けたものの、その発言の背景には、保守層や現政権に不満を抱える有権者からの一定の支持拡大があるとみられる。
「与党になる気概を見せたのは好感」
「大政党に飲み込まれるのではと不安」
「理念を守りつつ与党入りできるのか」
「国民の声を届けるには与党入りは必要」
「保守系が割れて与党の足を引っ張らないか心配」
次期衆院選の時期に言及 「秋か春か分からない」
演説では次期衆院選の時期にも触れ、「早ければ今年の秋かもしれない。来年の春かもしれない」と語り、常に選挙を視野に入れて準備を進める姿勢を示した。「もう次を考えて動かないといけない。参院選が終わって一息つけるなんて日は来ない」と訴え、現場主義と継続的な活動をアピールした。
参政党はこれまで、地道な街頭演説とネットを活用した情報発信で支持を伸ばしてきた。特に地方都市や中小企業層、保守的な価値観を重んじる有権者の間で支持が広がっており、今後の選挙戦次第では、小規模ながらもキャスティングボートを握る勢力に育つ可能性も指摘されている。
保守層の代弁者となれるか 問われる路線の明確化
神谷氏の今回の発言は、単なる選挙目標ではなく、「政権の内側から政策に関わる」という強い意思表明でもある。だが、それは同時に、これまで「体制外からの批判勢力」としてのポジションで共感を集めてきた支持層にとって、大きな路線転換にも映りかねない。
特に、憲法改正、減税、スパイ防止法の制定、インボイス制度の廃止、外国人優遇政策の見直しなど、参政党が掲げてきた政策が与党入りによって「薄まるのでは」と懸念する声も一部にある。
与党に近づくことは、影響力拡大のチャンスであると同時に、既存の政治勢力との距離感やアイデンティティをどう保つかというジレンマもはらむ。神谷氏の演説が支持者の期待と現実の狭間でどう響くのか、次の衆院選が大きな分水嶺になることは間違いない。
与党入りの現実味と他党との連携の行方
参政党のような新興政党が与党入りを目指すには、単独での大量得票はもちろん、他党との連携や政策合意も避けては通れない。だが現在、与党は自民・公明が中心となっており、ここにどう切り込むのかは依然不透明だ。
一方で、自民党内部には保守系支持層の不満や分裂の兆しもあり、参政党のような保守寄りの勢力が“補完的存在”として与党の一角に食い込む可能性はゼロではない。だが、そのためには党内の政策を一貫して磨き上げ、他党との差別化を明確にしながらも、協調性や政策調整能力も示す必要がある。
神谷氏の演説はあくまで「希望と意志」の表明にとどまっているが、今後の動きによっては、実際の与党入りを視野に入れた布石として、他党や政治記者の関心を集めていくことになりそうだ。