2025-06-28 コメント: 1件 ▼
梅村みずほ氏が参政党に電撃入党 比例で参院選出馬へ 政党要件を満たし勢力拡大も
維新離党の梅村みずほ氏が参政党入り 政党要件を満たし比例出馬へ 参院選の勢力図に影響も
参政党、国政政党としての“第2段階”へ 梅村氏の加入で5人目の国会議員に
維新を離党した参議院議員・梅村みずほ氏が、政治団体「参政党」に入党したことが明らかとなった。すでに党内では7月20日投開票の参議院選挙(比例代表)に向けた公認候補としての準備が進められており、梅村氏が同党から出馬する可能性が高い。
これにより、参政党の所属国会議員数は5人となり、公職選挙法上の「政党要件」を構成する2つの条件、すなわち「所属国会議員が5人以上」と「直近の国政選挙で全国で2%以上の得票率」を共に満たすことになる。名実ともに「国政政党」としての資格を得た形だ。
維新離党から約2カ月、梅村氏が選んだ新天地
梅村氏は2019年の参院選で日本維新の会から大阪選挙区で初当選。発信力の高さや街頭での訴えが注目され、党内でも女性議員の中核的存在だった。
しかし2025年4月、維新が独自に実施した大阪選挙区の「予備選挙」で敗退。これを機に党幹部の対応への不信感をあらわにし、「ガバナンス不全」を理由に離党を表明していた。離党直後から「次の行動をどうするのか」に注目が集まっていた中での参政党入りとなった。
「私は口先だけの多様性ではなく、真に声を上げられる場所を探していました」
「誰が指示したかではなく、自分で考え、自分で動く。私はそういう政治がしたい」
こうした姿勢が、中央集権型の党運営から距離を置き「草の根政治」「ボトムアップ型民主主義」を掲げる参政党の方針と一致したとみられる。
「5人目」の重み 参政党が国政政党にステップアップ
参政党は2022年の参院選で国政初挑戦し、1議席を獲得。その後、離党議員や無所属議員の入党によって勢力を少しずつ拡大してきた。今回、梅村氏の入党によって国会議員数が5人に到達したことで、政党交付金の対象になるほか、政見放送、国会での質問時間などが他党と並ぶ水準になる。
「信任されて議席を持つこと」が基本方針の参政党では、候補者になるには党内の「運営党員」による信任投票が必要だ。関係者によれば、梅村氏はすでに党員登録と信任手続きに入っており、出馬は既定路線とされている。
「私たちは候補者の“肩書”で選ばない。信念と行動を見て判断する」
という党内の意見もあり、単なる“有名人の引き抜き”でない形が強調されている。
参院選の比例区に影響か 保守系票の分散も
梅村氏の出馬により、比例区での構図も揺らぐ可能性がある。維新の支持層と一部重なる参政党にとって、今回の人事は選挙戦での戦略的意味合いが大きい。
また、保守系を標榜する新興政党として、既存政党への不満票や無党派層からの支持を取り込みつつある参政党にとって、現職議員の看板は全国比例での得票を押し上げる起爆剤になり得る。
「梅村さんなら投票してみようかな、と思った」
「維新とは合わなかったかもしれないけど、参政なら合いそう」
「正直、参政党ってよく知らなかったけど、この人が入ったなら見てみたい」
「信念で動いてる感じがして、好感もてる」
「政党助成金が入るようになるなら、これから注目されそう」
SNSでも、好意的な声や、今後の動きを見極めようとする投稿が相次いでいる。
有権者に問われる“選択” 理念か、組織か、実行力か
今回の梅村氏の動きは、ひとりの議員の去就を超え、政治的な「選び方」そのものに問いを投げかけている。大政党の公認を受けた方が有利だという“常識”に抗い、理念や立場の一致を優先した判断に、有権者がどう応えるのか。
政党とは何か、候補者に何を求めるのか——。来たる参院選は、有権者にとってもその“問い”に向き合う場になる。
参政党の国会議員
神谷宗幣 [参議院・比例代表]
鈴木あつし [衆議院・比例代表]
北野ゆうこ [衆議院・比例代表]
吉川りな [衆議院・比例代表]
梅村みずほ [参議院・大阪選挙区 → 維新離党後に参政党へ入党]