2025-06-25 コメント投稿する ▼
参政党・神谷代表「都議選で存在感」 参院選は神奈川・愛知も重点区に追加
参政党・神谷宗幣代表「都議選で存在感」 参院選は神奈川・愛知を重点区に
参政党の神谷宗幣代表は6月25日、都内で記者会見を開き、7月の参議院選挙に向けて神奈川、愛知を新たに「重点選挙区」に指定する方針を明らかにした。これまで重点区として掲げていた東京、大阪に加え、都市部の票田を戦略的に取りに行く構えだ。
神谷氏は、先ごろ行われた東京都議選で参政党が3議席を獲得したことについて「自民党や国民民主党の支持層の一部がこちらに流れてきた」と分析。特に注目されたのが、外国人労働者の増加や観光公害(オーバーツーリズム)といった現場に根差した課題への訴えだった。
「外国人政策への不安は本音で語る政党が少ない。参政はそこを突いた」
「既存政党に失望した層が、共感できる場所を見つけたという印象」
会見では、「外国人問題の解決を強く訴えたことで、一定の支持を集めたのではないか」と語り、今後もこの主張を軸に戦っていく考えを示した。
神奈川・愛知も重点区に追加 参院選で6議席を目指す
参政党は今回の参院選で、比例代表で5議席、選挙区で1議席の合計6議席を目標として掲げている。神谷氏は「都議選の結果を見て、党の支持が確実に拡大している手応えがある」と語り、寄付額も目標ラインに近づいていることを明かした。
新たに神奈川・愛知の両選挙区を重点区に追加した背景には、人口規模が大きく、既存政党への不満が蓄積しやすいという情勢判断があるとみられる。神谷氏は「支持の広がりを感じる。東京・大阪に次ぐ大都市圏で勢いを可視化したい」と自信をのぞかせた。
「寄付が伸びてるってことは、やっぱり関心持たれてる証拠」
「東京・大阪以外でも参政が浸透し始めたのは大きい」
今後の街頭演説やネット発信でも、重点4区に人員と資金を集中し、比例票の掘り起こしにもつなげる見込みだ。
争点は「日本の主権」 外国人政策に切り込む選挙戦
参政党はこれまでも、「教育」「医療」「安全保障」などを軸に、自主独立の国家像を訴えてきたが、今回の参院選ではとくに外国人政策を重要な争点に据える方針だ。神谷氏は、「日本人の生活や安全が損なわれるような移民政策は断固として見直すべきだ」と繰り返し述べ、現行の出入国管理体制や外国人優遇策に対して問題提起を続けている。
また、観光地のオーバーツーリズムによる地域住民の不満も拾い上げ、「外国人観光客の急増に対して、地方自治体も対応が追いついていない」とし、地方と中央の責任の明確化と制度設計の見直しを訴えていく方針だ。
「なんでもかんでもウェルカムじゃなくて、ちゃんと線引きしてくれ」
「外国人が悪いんじゃなくて、制度のバランスが狂ってるって話だよね」
党としては、こうした主張を通じて、他の野党や与党が触れにくい論点に切り込み、存在感を示す狙いがある。
「反既得権」の象徴として注目集まる
今回の会見では、参政党が明確に“反既得権”“反中央集権”のスタンスを強調している点も印象的だった。神谷氏は「しがらみのない立場だからこそ、本当に必要な政策が言える」と述べ、他の野党との差別化を図っている。
都議選の結果も「政党色が薄い候補ほど浸透力があった」と自己分析し、「市民とともに政策を作り、政治を変える動きに転換するべきだ」と訴えた。インターネットを活用した支持者との距離の近さや、動画を中心とした発信力も、今後の参院選で他党に対する優位性となる可能性がある。
神谷氏の姿勢は、中央政界の論理では動かない“現場主義”と“生活密着型の政策訴求”という形で、既存政党に不満を抱える有権者に刺さっている。