2025-06-23 コメント投稿する ▼
【参政党が東京都議選で初議席獲得】神谷宗幣代表「ネット戦略と地道な活動が実を結んだ」
参政党、都議選で初議席獲得 ネット戦略と草の根運動が実を結ぶ
22日に投開票が行われた東京都議会議員選挙で、政治団体「参政党」が初の議席を獲得した。神谷宗幣代表は同日夜、港区赤坂の党本部で会見し、「代表選や党大会などで活動を広げてきたことが勝因の一つ」と語り、支持拡大に手応えをにじませた。
参政党はこれまで、国政選挙には挑戦していたものの地方議会での足場は弱かった。しかし今回の都議選での初当選により、「都政への本格参入」が現実のものとなった。
ネットで広げた「知名度ゼロからの挑戦」
神谷代表は会見の中で、「知名度がない中、認知度を高めるためにインターネット上で様々な発信を続けてきた」と振り返る。参政党はYouTubeやSNSを駆使して街頭演説や党の理念を伝えており、いわゆる“マスメディア依存”から脱した選挙戦を展開していた。
実際、YouTubeチャンネルでの動画配信や党関係者によるライブ配信は、視聴者数を伸ばしつつ党勢の拡大に寄与している。大手メディアで取り上げられる機会が限られる中で、草の根的な情報拡散が支持層との信頼関係を築いた。
今回の選挙では、参政党からは3つの選挙区と1つの市で4人が立候補。そのうち1名が当選を果たし、ついに「無議席政党」の看板を下ろすこととなった。
「地道な配信が効いてる。YouTubeで話してることと政策が一貫してる」
「初議席、おめでとう。これから国政でもしっかりやってほしい」
「地元の候補が当選してびっくり。でも演説ずっと聞いてたから納得」
「知名度だけでなく、内容が伴ってきたから票が入ったんだと思う」
「マスコミに頼らず、ネットで票を取れるってすごい時代になったな」
保守系有権者の「受け皿」としての期待感
参政党はこれまで、保守層や若年層を中心に支持を広げてきた。教育再生や地方分権の推進、グローバリズムへの慎重姿勢といった主張は、既存政党に失望した層に一定の吸引力を持っている。
特に、ワクチン政策への疑義や食料安全保障への関心、国家主権に関わる政策への危機感といったテーマは、大手政党があまり踏み込まない領域であり、それだけに参政党の独自性が際立つ。
地方議会での議席獲得によって、今後は「発言権」と「実行力」の両面で検証の目が向けられることになるが、まずは一歩を踏み出したことで「次」への足がかりを得た。
今後の焦点は「基盤づくり」と「統一選挙」
今回の都議選での当選は、あくまでスタートラインだ。参政党にとって、次なる目標は組織力の強化と地方自治体での政策実現にある。
神谷代表も「この一議席をきっかけに、今後の地方選や国政選挙でも信頼を積み重ねていきたい」と語った。無党派層の中にある“政治不信”や“選択肢不足”を突いた戦略が、今後どこまで通用するかは未知数だが、少なくとも今回の勝利が一過性で終わるのか、継続的な支持につながるのか、注目される。
実行力と説得力を持つ地方議員を増やすことができれば、参政党は確実にその存在感を高めていくだろう。あとは、どこまで現場で「実績」を残せるかだ。