2025-05-29 コメント投稿する ▼
“日本軍が悪”では片手落ち」神谷宗幣氏が沖縄戦の歴史教育に再考促す
歴史認識と外交交渉
「日本軍が悪」だけでは片手落ちと神谷代表が指摘
参政党の神谷宗幣代表は5月29日、都内で行われたインタビューで、沖縄戦に対する一方的な歴史解釈が現在の基地返還交渉に悪影響を及ぼすと懸念を表明した。神谷氏は「“日本軍が悪”という単純な構図で語ると、“米軍は正義”という印象を与えかねない」とした上で、「これから米軍と交渉していく立場である以上、過去の事実は公平に伝える必要がある」と語った。
歴史教育のバランスを問う
神谷氏は、沖縄戦の教育現場において悲惨な出来事だけが強調され、「命がけで地域を守った日本兵や住民の行動が伝えられていない」と指摘。「一方通行の教え方では、本土と沖縄の心理的な距離が広がる」と述べ、戦時下における様々な立場の人々の行動も等しく取り上げるべきだと訴えた。
さらに、自民党の西田昌司議員による「ひめゆりの塔」発言への共感を示し、「細かい表現に問題はあったかもしれないが、歴史観そのものには賛同する部分がある」と説明。自身が青森県での街頭演説で同様の趣旨の発言をした理由について、「伝えたい本質を正確に理解する努力が必要だ」と強調した。
争点化は歓迎、歴史議論の深化へ
神谷氏は、沖縄戦の歴史認識が今後の選挙で争点となることについても「望むところ」と前向きに捉えた。「徹底的に議論すれば、事実は国民に共有されていく」と述べ、参政党としても逃げずに正面から議論に臨む構えを示した。単なる感情論に流されず、歴史の多角的な見方を国民全体で共有することの大切さを強調した。
尖閣問題では毅然とした姿勢を
インタビューでは、石垣市が尖閣諸島への標柱設置に向けて政府に上陸許可を申請している件にも言及。「日本国内の問題である以上、政府はこれを認めるべきだ。中国が抗議してきても、しっかりと外交ルートで説明し、国際社会に日本の正当性を発信すべきだ」と述べた。国内の主権を守るためには、言うべきことは言う姿勢が重要だとの考えを示した。
ネット上の反応
「こういうことを言える政治家を待っていた。神谷さんの言葉には筋が通っている」
「歴史教育の見直し、ようやく正論が語られ始めた」
「西田議員と同様に、神谷さんも攻撃されているが、内容をちゃんと聞くべき」
「米軍を完全な正義と見なす風潮に警鐘を鳴らすのは重要だと思う」
「尖閣の話も含め、主権を守る政治家が必要。応援したい」
神谷宗幣代表の主張は、歴史を一方向から語る危うさを指摘し、より広い視点での歴史教育の必要性を提起している。外交や国防にも直結する歴史認識の問題は、今後ますます国政での重要なテーマとなるだろう。感情やイデオロギーに流されず、事実に基づいた冷静な議論が求められている。