2025-04-23 コメント投稿する ▼
神谷宗幣氏、参政党代表選で続投目指す 「政治の侍チーム」構想掲げ再び党の先頭に
~「政治の侍チームをつくる」信念貫き、保守改革の旗手として再登場~
参政党、初の代表選を告示へ
参政党は23日、2020年の結党以来初となる党代表選に向けた立候補者を発表した。立候補が認められたのは現職代表の神谷宗幣氏、副代表の川裕一郎石川県議、衆院議員の吉川里奈氏の3人。5月1日に告示され、8日までの党員投票を経て、9日に新代表が決まる見通しだ。
今回の代表選は、これまで神谷氏が党の顔として一貫して牽引してきた体制に、初めて正式な形で民意が問われる重要な節目となる。
神谷氏のプロフィールと主張
神谷宗幣(かみや・そうへい)氏は、福井県高浜町出身の45歳。関西大学法科大学院を修了後、大阪府吹田市議会議員を2期務めたのち、2020年に参政党を結党した立役者である。2022年の参院選で初当選し、現在は党の代表として国会における保守改革路線を推進している。
神谷氏は、「教育」「国防」「食料安全保障」「通貨発行権」を四本柱とし、特に教育分野では「国家の土台を作るのは人づくり」と強調。いわゆるグローバリズムや多国籍企業による支配から日本の独立性を守る姿勢を鮮明にしている。
代表選にあたっては「参政党を、日本を守る『政治の侍チーム』に育てていく覚悟」と語り、党の原点回帰と路線堅持を支持者に訴えている。
現職代表としての実績と課題
神谷氏の下で参政党は急速に勢力を拡大した。2022年には全国比例で国政進出を果たし、2024年の衆議院選では3人の議員を当選させた。地方議員も140人以上を数えるまでになっており、その躍進は無視できない存在となっている。
一方で、党の急成長に伴い「神谷一強」とも言われる運営体制や内部の意思決定の不透明さを課題視する声もあり、今回の代表選は党内の民主化を進める試金石ともなる。
神谷氏と対立候補の立ち位置
神谷氏に対して、川裕一郎氏は地方からの政策実行を重視し、草の根の政治を掲げる。吉川里奈氏は女性・若年層の視点から「家庭や教育」政策の転換を訴え、柔らかい保守像を提示する。
この中で神谷氏は、結党以来の理念と党の主軸を「ぶらさない」姿勢を強調しており、既存支持層への訴求力では一歩リードしているとみられる。
- 参政党が5月に初の代表選を実施、神谷宗幣氏が再選を目指す
- 神谷氏は教育・国防など保守政策の軸を貫く姿勢
- 参政党の急成長を背景に、党の一体感と民主化が争点に
- 対立候補は地方自治や家族政策を重視、神谷氏との違いを明確化