2026-04-02 コメント投稿する ▼
神谷宗幣代表「自衛官の中国大使館侵入は日本に非、ただ謝罪は国益にかなわない」
2026年3月24日早朝、東京都港区の在日中国大使館の敷地内に、陸上自衛隊の村田晃大3等陸尉(23)が侵入したとして逮捕されました。この事件を巡り、参政党の神谷宗幣代表は2026年4月2日、「日本側に非がある」と述べる一方、中国の過剰な政治利用についても批判しました。さらに「謝罪は国益にかなわない」「中国人全体を悪く言うのも間違っている」と指摘し、冷静で均衡のとれた対応を訴えました。
事件の経緯―日中で真っ向から異なる主張
村田晃大3等陸尉(23)は2026年3月24日午前9時ごろ、中国大使館に隣接するビルの4階から塀を乗り越えて侵入しました。大使館員に取り押さえられ、警視庁に引き渡された後、建造物侵入容疑で逮捕されました。
警視庁の調べに対して村田容疑者は「中国大使に面会し、強硬な発言をやめてほしいという意見を伝えようとした。聞き入れられなかったら自決して驚かせようと思った」と供述しました。敷地内の植え込みから刃渡り18センチの刃物が見つかっていますが、負傷者はいませんでした。
「命をかけて大使に直談判しようとした行為は許されないが、若者が抱えた強い危機意識は理解できる」
一方、中国外務省は同日、「いわゆる神の名において中国の外交官を殺害すると脅迫した」と全く異なる内容を発表しました。国営新華社通信は「軍国主義の亡霊を起こした」と報じ、中国国民に対して日本への渡航を自粛するよう求めています。日本側の捜査情報より先に中国側が情報を公表したことで、情報戦の主導権を握られたとの指摘も出ています。
神谷代表「日本に非あり、しかし謝罪は不要」の真意
参政党の神谷宗幣代表(48)は2026年4月2日、この事件について自らの見解を明らかにしました。神谷氏は「日本側に非がある」と述べた上で、改善策を提示するべきとの考えを示しました。
同時に神谷氏は中国側の反応についても批判しました。「中国が『中国に対する敵対行為だ』などと誇張している」と指摘し、「謝罪みたいな形でいくと主張を認めたことになる。国益にかなわない。過度にへりくだって謝罪する必要もない」と語りました。
「再発防止は当然必要だが、中国の誇張した主張に乗って謝罪すれば日本の立場が弱くなる。筋を通すことが外交の基本だ」
神谷氏は「ことが起きたときにワーと騒ぐのも良くない」と中国側の態度を批判する一方、「過度に国と国同士が争い合うのは本当に良くない。互いの姿勢を改め、よりよい関係のためどうすればいいか考えねばならない」と強調しました。
「中国人全体を悪く言うのは間違い」―神谷氏の均衡感覚
神谷代表は、一部の行動をもって集団全体を批判する風潮についても問題提起しました。「中国の観光客がどうだこうだと過度に取り上げる場合もある。中国人も10何億人いるのだから、いろいろな人がいる。一部の中国人の行動を切り取って、『中国人はこうなんだ』ということはわれわれも気を付けないといけない」と語りました。
この指摘は自衛隊への目線にも向けられました。神谷氏は「防衛省もたくさんの幹部職員がおり、1人でも問題を起こすと全体が悪いといわれてしまう。自衛隊の幹部で一般より重い立場だが、決して国の総意でも、防衛省の総意でもない」と述べ、個人の行為と組織全体を切り離して考えることの重要性を訴えました。
「自衛官1人の行為で自衛隊全体を責めるのも、一部の中国人の行為で中国人全体を責めるのも、同じ論理の誤りだ」
神谷氏は「わが党も議員が200人いる。誰か1人でもやると『参政党は…』といわれる」とも語り、集団全体への批判が容易に広がってしまう現実への問題意識も示しました。
法は守るべき大前提―しかし誇張された主張には毅然と向き合え
今回の事件は外交上の問題として深刻です。在日中国大使館はウィーン条約で保護された外交施設であり、自衛官が侵入したことは外交問題を引き起こしました。管理責任は厳しく問われるべきであり、再発防止策も急務です。
「外交施設の不可侵は国際法の基本。法を守ることは絶対であり、管理体制の改善は欠かせない」
一方で、この事件を「軍国主義の復活」と位置付けて日本全体を批判する中国側の主張は、政治的に誇張されたものです。日本政府がその主張を全て認める形の謝罪を行えば、外交上の弱点をさらすことになりかねません。神谷氏の「再発防止策を示しつつ、過度な謝罪はしない」というバランス感覚は、事態の冷静な分析として傾聴に値します。法を守ることと、相手の政治利用に乗ることは、全く別の問題です。
---
まとめ
- 2026年3月24日、陸上自衛隊の村田晃大3等陸尉(23)が在日中国大使館に侵入し、逮捕
- 村田容疑者の供述:「大使に強硬発言をやめるよう意見するため。聞き入れられなければ自決するつもりだった」
- 刃物(刃渡り18センチ)は植え込みから発見。けが人なし
- 中国外務省は「神の名において外交官を殺害すると脅迫した」と全く異なる内容を発表し、渡航自粛も要求
- 参政党の神谷宗幣代表は「日本側に非がある。再発防止策を示すべき」と述べた
- 一方で「謝罪すると中国の誇張した主張を認めることになり国益にかなわない」と反論
- 「一部の中国人の行動で中国人全体を批判すべきでない」と過度な排外論にも警鐘
- 自衛隊についても「1人の行為が組織全体の評価にされてしまうことに注意が必要」と指摘
- 外交施設への侵入は国際法上の重大問題であり管理責任・再発防止は不可欠
- 中国の「軍国主義復活」論は政治的誇張であり、日本は毅然と向き合う必要がある