2025-10-22 コメント投稿する ▼
参政・神谷宗幣氏が議員定数削減を拙速と批判、公約との矛盾指摘も
選挙制度の見直しと合わせるならまだしも暴論だ**と語り、今国会内で成立させてはいけないと強調しました。 神谷氏は秘書やスタッフの増強予算が足りないならば議員定数を削減した方がいいと説明し、立法能力向上のための定数削減だと主張しました。 神谷氏は議員定数削減について、今国会内というのは拙速過ぎると批判しました。
選挙制度見直しなき定数削減を批判
神谷氏は議員定数削減について、今国会内というのは拙速過ぎると批判しました。選挙制度の見直しと合わせて定数削減を考えるならまだしも、今ある制度の中で一部の定数だけ減らすというのは暴論だと述べています。とても今国会内で成立するものではないし、させてはいけないと強く主張しました。
参政党の安藤裕参議院議員も10月18日にSNSで、維新の会が推進する国会議員定数削減は、自民党と立憲民主党と維新の会にとって有利な選挙制度にするための改革だと指摘しました。参政党はじめ多くの少数政党はつぶされる。一部の政党の特権階級化が進むと訴え、騙されてはいけないと呼びかけています。神谷氏も安藤氏の意見に同意を示しました。
「参政党の公約と真逆じゃないか。3割削減掲げてたはず」
「議員定数削減に反対するなら、公約から外すべきだ」
「秘書増やすための削減って理屈が分かりにくい」
「選挙制度と合わせて議論すべきというのは正論だと思う」
「少数政党が潰されるという危機感は理解できる」
公約との矛盾を指摘される
しかし参政党は公式サイトに公開された政策案に、国会議員定数を3割削減することを掲げています。これは日本維新の会が自民党と合意した1割削減よりも大幅に多い数字です。SNS上では、神谷代表が自分ちの公約と真反対のこと言い出すのは酷くないかという批判や、ご自身が代表をつとめる党の政策案との矛盾についてはいかがお考えですかといった指摘が寄せられています。
神谷氏は会見で、外国と比べ、秘書やスタッフを雇える数が圧倒的に少ない。立法能力を高めるためには公費で雇えないといけないと説明しました。議員に対するスタッフ数を増強するため、予算が足りないならば議員定数を削減した方がいいと語っています。
参政党の公式サイトでは、官僚による立案に比べ国会議員が提出する法案の成立率が低いとして、官僚と互角に渡り合い、国民にとって必要な政策を立案するためには議員の政策立案能力を向上させる必要があると指摘しています。その上で国会議員定数を削減(3割減)と国会議員公設秘書を1議員あたり10名程度に増やすと提案しています。
積極財政に期待も中途半端を牽制
神谷氏は積極財政を掲げる片山さつき財務相の起用については、積極財政のキーワードは好意をもって受け止めていると述べました。その上で、中途半端な財政出動では経済の流れは変わらない。言った以上はちゃんとやってほしいと牽制しました。
自民派閥の政治資金パーティー収入不記載事件に関与した議員の副大臣登用に関しては、端的にあまり気にしていないと語りました。処理しなかった人に対する処罰は当時必要だったが、いつまでやる話なのか。せんないことだと述べ、いつまでも糾弾合戦をやっても国民は納得しない。それより減税が国民の関心事だと訴えました。
女性首相誕生を評価
高市早苗首相が女性初の首相に選出されたことについては、女性のリーダーが生まれなかった歴史にあって、女性の政治家にとってロールモデルになってもらえるのではないかと語りました。その上で、女性も男性もリーダーは務まる。男性だから、女性だからではなく、適材適所で個人の能力だと述べ、自身について性差による役割固定の考えがないとしました。
同席した吉川里奈副党首も、高市首相の選出について女性が総理になったことは心からうれしい。期待したいと述べました。国益に資する所は賛成しながら、世論喚起して政策実現していきたいと是々非々のスタンスを強調しています。
参政党は公約と異なる主張をすることで矛盾を指摘されていますが、神谷氏は選挙制度改革とセットでなければ定数削減に反対という立場を明確にしました。少数政党の立場から見た危機感を表明する一方で、自党の公約との整合性をどう説明するかが今後の課題となりそうです。