2025-10-07 コメント投稿する ▼
神谷宗幣代表「今の力では利用される」 参政党が連立政権入りを明確に否定、独立路線を強調
神谷氏は、高市政権の基本姿勢について「高市氏もどちらかというとグローバリズム側、いわば“グローバリズム保守”だ」と表現しました。 連立入りを否定する背景には、理念の一貫性を守る戦略的判断があります。 神谷氏は、連立参加を明確に否定する理由をこう説明しています。
神谷代表「今の力では利用される」 参政党、連立政権入りを明確に否定
参政党の神谷宗幣代表(46)は7日、時事通信のインタビューで、自民・公明両党の連立政権に参加する可能性を明確に否定しました。「今の力では利用されて終わるだけだ。だから入らない」と語り、自民党との距離を取る姿勢を鮮明にしました。
神谷氏は次期衆院選で35~40議席を確保し、独自の発言力を確立した上で「政権と対等に交渉できる立場を目指す」と述べました。現状での連立入りを否定する背景には、理念の独立を守りたいという強い意志があります。
高市政権への評価と是々非々の立場
自民党総裁に高市早苗氏(64)が就任したことについて、神谷氏は「日本にとっていい面もたくさんある。半分くらいは政策が合う」と一定の評価を示しました。その上で「合う政策は協力するが、そうでなければ徹底的に非難する」と述べ、是々非々の立場を強調しました。
一方で、高市氏が総裁選で消費税減税を取り下げたことには強く反発。「消費税減税は譲れない。給付付き税額控除では時間がかかる。減税ならすぐに実行できる」と明言し、実行性の面でも自民党の政策に疑問を呈しました。
「うちは譲れない。減税は最優先の政策だ」
「国民に負担を強いて経済を回復させる発想は間違っている」
「高市氏の改革は評価するが、財務官僚主導の体質は変わっていない」
「与党に迎合するよりも、対立軸を明確にした方が国益にかなう」
「私たちは一貫して国民目線の政治を貫く」
「グローバリズム保守」への警戒
神谷氏は、高市政権の基本姿勢について「高市氏もどちらかというとグローバリズム側、いわば“グローバリズム保守”だ」と表現しました。参政党が掲げる「反グローバリズム」「自主独立国家路線」とは相いれない部分が多く、明確な対立軸を保つ考えです。
これまでも神谷氏は、外国資本への過度な依存や、移民政策の拡大を「日本の主権を失う危険」として繰り返し批判してきました。連立入りを否定する背景には、理念の一貫性を守る戦略的判断があります。
「駆け引きに使われたくない」——距離を置く理由
神谷氏は、連立参加を明確に否定する理由をこう説明しています。
「駆け引きに使われたくないから、参政は選択肢から外してくれと街頭でも言っている。今の力ではとても自民党の方向性は変えられない。利用されて終わるだけだ」
つまり、権力の“踏み台”にされることを拒んでいるのです。かつての野党が連立に加わった結果、政策の独自性を失い、有権者の信頼を損ねた例が少なくありません。参政党はその轍を踏まない覚悟を示しました。
野党共闘にも「ノー」——立憲民主党との連携を否定
神谷氏は首相指名選挙での対応について、「自党候補として“神谷宗幣”と書くようにお願いする」と述べ、野党共闘の可能性をも否定しました。立憲民主党の野田佳彦代表との協力についても「政策が合わない。賛成できることがない」と明言しています。
また、「高市氏と野田氏の二択なら、高市氏の方が日本国にとってはいい」と述べ、明確に反リベラルの立場を打ち出しました。この点でも参政党の方向性ははっきりしています。
次期衆院選で“自民分裂級”のインパクト狙う
参政党は次期衆院選で100〜150人の候補擁立を目指し、35〜40議席の獲得を掲げています。神谷氏は「次の選挙で大勝し、より良い条件で連立や交渉を行う。自民が分裂するくらいのインパクトを与えたい」と語り、強気の姿勢を見せました。
神谷氏自身は「衆院にくら替え出馬はしない。党運営が最優先」とし、政界の枠組みそのものを変える戦略に集中する意向です。
参政党の目指すのは、単なる“第三極”ではなく、国民の不満を代弁する新しい政治軸の確立です。理念なき連立を拒み、国民の信頼を軸にした政治再構築を掲げる姿勢は、既存政党との明確な違いを示しています。