2025-11-11 コメント: 1件 ▼
薛剣氏による高市首相への暴言投稿に保守党が国外退去処分求める毅然対応を要求
島田洋一衆院議員氏は2025年11月11日の記者会見で国外退去処分を訴え、百田尚樹代表氏、有本香事務総長氏も政府の「弱腰」対応を批判しました。 一方、中国外務省の林剣報道官氏は11月10日の記者会見で、薛剣氏について「台湾を中国の領土から分裂させることをたくらみ、台湾海峡への武力介入を鼓吹する誤った危険な言論に対するものだ」と擁護しました。
この問題は、薛剣氏が11月8日深夜にXで「勝手に突っ込んできたその汚い首は一瞬の躊躇もなく斬ってやるしかない」と投稿したことから始まりました。投稿は削除されましたが、日本政府の対応の甘さを問う声が広がっています。
国外退去処分を求める保守党
島田洋一衆院議員氏は記者会見で「過去にも問題発言をいっぱいしている。日本政府が大変甘い対応を取ったからエスカレートした」と指摘しました。同氏は薛剣氏について国外退去処分とすべきとの考えを示し、「今日にでも国外退去を命じるべき」と強く主張しました。
島田氏は外交の常識として、国外退去処分に踏み切れば中国政府も対抗措置として同レベルの日本人外交官を追放するとの見方を示しました。その上で「それでひとしきり終わった格好になる。外交の世界の常識だ。それをやらなかった日本は弱腰だと国際社会にみられる」と苦言を呈しました。
「この総領事の発言は絶対に許せません」
「削除したから済むと思っているのでしょうか」
「日本政府は何をしているんですか」
「中国に舐められ続けています」
「もっと毅然とした対応を取るべきです」
百田代表が「殺害使嗾」と批判
百田尚樹代表氏も薛剣氏の投稿について「許せない発言。この言葉に触発され、高市早苗首相に対し、例えば在日の中国人が過激な行動を起こした場合はどうか。発言そのものが犯罪の使嗾にとらえられかねない」と語りました。
百田氏は「殺害を使嗾することを中国総領事が言い、日本はもっと厳しく非難しないといけないのに、できなかった。中国はかさにかかって、高市首相を批判する。この何十年の日中関係を象徴している関係だ」と指摘しました。
政府の「抗議」は弱い立場の表れ
島田氏は政府が中国政府に「強く抗議」したことについても厳しく批判しました。「『抗議』は弱い立場の人間が強い者に対してやる時に使う言葉だ。国益を害している」と切り捨てました。
有本香事務総長氏も薛剣氏について「非常にやることが普通じゃない。外交官以前の問題として普通の人ではない。日本政府は毅然とした対応を今からでも取るべきだ」と訴えました。
中国側は総領事を擁護
一方、中国外務省の林剣報道官氏は11月10日の記者会見で、薛剣氏について「台湾を中国の領土から分裂させることをたくらみ、台湾海峡への武力介入を鼓吹する誤った危険な言論に対するものだ」と擁護しました。
高市首相氏が台湾有事は「存立危機事態」に当たる可能性があると国会答弁したことに対し、林剣報道官氏は「中国の内政への乱暴な干渉で『一つの中国』原則に深刻に背く」と反発しています。
台湾問題への保守党の立場
有本氏は1972年の日中共同声明について、日本は中華人民共和国の不可分の一部であるとする中国側の立場を「十分理解し尊重する」にとどめ、「承認する」などとはしていないと説明しました。
「『一つの中国』を認めるということではない。中国がそういう立場を主張していることを『あ、そうですか』と。簡単にいえばそういうことだ」と述べ、「国内問題だと中国が言い張ることは、いくらなんでも無理があると国際社会が思っている」と語りました。