2025-05-22 コメント投稿する ▼
石破首相、防衛展示会で「国際装備協力の必要性」強調 次期戦闘機GCAPに期待
石破首相、「防衛の未来」語る 国際装備協力の意義を強調
石破茂首相は5月22日、千葉市で開催された国際防衛装備品展示会「DSEI Japan」で講演し、日本の安全保障における国際的な装備協力の必要性を強く訴えた。中国、ロシア、北朝鮮を例に挙げつつ、現代の安全保障は一国のみで完結しないと指摘し、同盟国・同志国との連携の重要性を繰り返し強調した。
講演の中で石破首相は「わが国の平和と独立を守るためには、他国との技術・装備面での協力がますます欠かせなくなっている」と述べ、特に次期戦闘機開発プロジェクトへの期待をにじませた。
次期戦闘機「GCAP」で日英伊が連携強化
この日、首相が注目を集めたのは、英国・イタリアとの共同で進める次期戦闘機プロジェクト「GCAP(グローバル戦闘航空プログラム)」についての発言だ。「アジアと欧州の防空をつなぐ架け橋になる。これにより抑止力の次元が一段上がる」と自信を見せた。
GCAPは日本の「F-X」構想とイギリスの「テンペスト」計画を統合したもので、2035年の配備を目標にしている。参画企業には三菱重工業、英国のBAEシステムズ、イタリアのレオナルド社が名を連ねる。3カ国政府が出資する形で新たな共同企業体も設立され、プロジェクトは本格的な段階に入った。
防衛産業の輸出促進も視野に
石破首相は講演後、展示会場に設けられたGCAP関連のブースを訪れ、各国の技術責任者らから開発の進捗状況について説明を受けた。関係者によると、戦闘機開発と並行して、将来的な第三国への輸出も視野に入れているという。
また政府関係者によれば、日英伊はこのGCAPを通じて、戦闘機だけでなくレーダー、ミサイル、電子戦システムといった付随装備についても連携を強化していく方針を固めている。日本としては防衛産業の競争力を高め、経済安全保障の一翼を担う狙いもある。
ネットユーザーの反応:「未来志向の協力」へ期待と慎重論
X(旧Twitter)やThreads上では、この発言と展示会の内容について多くの意見が寄せられた。
「石破さんの説明は理にかなってる。日本だけで国を守る時代じゃない」
「欧州と連携してるの、珍しい取り組み。期待してる」
「また武器輸出か、って批判もあるけど、今の世界情勢を見れば必要」
「最先端技術で平和を守るなら歓迎だけど、倫理面もしっかり議論してほしい」
「2035年って遠いけど、準備するのは今しかないよね」
一方で、防衛装備の輸出や技術の第三国移転に対する懸念の声も見られ、「他国の紛争に巻き込まれかねない」「輸出の歯止めが必要だ」といった慎重な見解も散見された。
* 石破首相が防衛装備展示会で講演、「国際協力なしでは防衛成り立たず」と主張。
* 英国・イタリアと共同開発する次期戦闘機「GCAP」への期待感を表明。
* 技術連携と装備輸出も視野に入れ、防衛産業の競争力強化を図る。
* ネットでは肯定的な声が多いが、倫理面への慎重な意見も存在。