2025-05-16 コメント投稿する ▼
石破首相と経団連会長が会食 関税交渉で「焦らず本質を見失わないように」経済界の声に注目
石破首相と経団連会長、関税交渉で意見交換
石破茂首相は16日夜、東京都内で経団連の十倉雅和会長と会食を行った。この会食には林芳正官房長官らも同席し、日米間の関税交渉や地方創生に関する意見が交わされたとみられる。政府と経済界のトップが顔を合わせる場で、現在進行中の重要な経済政策や国際交渉が議題に上がったことは間違いない。
会食後、十倉会長は報道陣に対し、関税交渉に関する自身の考えを語り、「政府には焦らず、本質を見失わないように進めてほしい」とコメントした。日本企業にとっても関税問題は大きな影響を与えるため、慎重な対応を求めた形だ。
自由貿易の維持を強調
経団連の十倉会長はこれまでも自由貿易体制の維持を強く訴えてきた。先月の定例記者会見でも、米国の保護主義的な関税政策が世界経済に悪影響を及ぼす可能性に懸念を示し、日本が国際社会で自由で開かれた貿易体制を守るべきだと強調している。
十倉氏は「日本は同志国と連携し、国際ルールを守りながら自由貿易を推進すべきだ」との立場を明確にし、国内企業にとっても安定した貿易環境の確保が不可欠であることを強調している。
石破首相の意図と今後の見通し
石破首相は今回の会食で、経済界の意見を直接聴くことで、今後の関税交渉や経済政策に反映させる意向を示したとみられる。政府は米国との交渉で慎重な姿勢を維持しつつ、日本企業の利益を最大限に守るための戦略を検討している。
また、今回の会食は、十倉会長が近く退任を予定していることも背景にあるとみられる。経団連トップとしての最後の大きな発言として、政府への強いメッセージを発した形だ。今後、日本政府は経済界の声を反映し、国際的な経済交渉においても戦略的な立場を取ることが求められる。
* 石破首相は経団連の十倉会長と会食し、関税交渉や地方創生について意見交換。
* 十倉会長は、関税交渉において「焦らず、本質を見失わないように」と政府に要望。
* 経団連は自由貿易体制の維持を重視し、日本の国際的リーダーシップを強調。
* 石破首相は経済界の意見を政策に反映させる意向を示したとみられる。
* 十倉会長は近く退任予定で、今回の会食はその前に行われた。