2025-05-05 コメント: 1件 ▼
石破茂首相「尖閣に自衛隊を置く」発言の真価問われる 野口健氏が有言実行を要望「責任を取るべき」
尖閣領空侵犯が再燃、国の対応に再び批判の声
今月3日、中国海警局のヘリコプターが沖縄県・尖閣諸島周辺の日本領空を侵犯した問題を受けて、アルピニストで環境活動家の野口健氏が5日、自身のX(旧Twitter)で日本政府と石破茂首相に対し、強く対応を求める投稿を行った。野口氏は、過去に石破氏が語っていた「自衛隊の尖閣常駐」を引き合いに出し、「今こそ、その時ではないか」と有言実行を求めた。
野口氏が引用したのは、東京都の石原慎太郎元知事と石破氏の対談動画。そこでは石破氏が首相就任前に「自衛隊を尖閣に置くべきだ」と主張し、「あなたが総理になったらそれを言うか」との石原氏の問いに「それは言うでしょうね」と応じていた。
「やると言ったのだから、今やれ」野口氏が厳しく追及
野口氏はこうした経緯をふまえ、「ご自身の発言であり、ぶれることなく『総理がやる!』と実行すべきだ」と訴えた上で、「北方領土も竹島も軍隊を置いている。尖閣に基地がないことこそ不自然だ」と強調した。
また2012年、東京都が尖閣諸島を購入しようとしていた計画を国が横取りした経緯にも触れ、「国が買ってしまったことで、都の尖閣基金も宙に浮き、対策もなされないまま今日まで来た」と国の無策を痛烈に批判した。
石破首相に対しては、これまでの発言に照らしても、「今こそ言葉に責任を持って行動すべき時ではないか」との声があがっている。石破氏は首相就任前から「自衛隊の尖閣常駐」を繰り返し提言してきた政治家であり、その姿勢が評価されて国民の支持を得てきた経緯がある。
もしその言葉を反故にするのであれば、政治家としての信用は大きく損なわれると言わざるを得ない。過去の発言を自ら否定するような対応を取るのであれば、議員辞職を含めた説明責任を果たすべきではないか。そうでなければ、有権者を裏切ることになるだろう。
“東洋のガラパゴス”活用計画にも無念
野口氏はさらに、石原都知事時代に構想されていた生態調査施設や研究所の建設案にも触れ、「センカクモグラや尖閣ツツジなど、世界的にも貴重な固有種が生息している。石原さんから『上陸してくれ』と使命を受けた時の興奮を今でも覚えている」と述懐した。
そのうえで、「あの時に国が邪魔しなければ、尖閣の今の状況は大きく違っていた」と、民主党政権時代の“国有化”判断を痛烈に批判。「国が買った以上は落とし前をつけるべきだ」と結んだ。
ネット上でも「石破首相は責任を取れ」の声
SNS上でも、野口氏の投稿を支持する声が多数上がっている。
「言ったことをやらないなら、石破さん、あなたはもう終わりですよ」
「自衛隊の常駐くらい普通でしょ。なんで中国に忖度してんの?」
「尖閣に自衛隊基地がない日本の方が異常」
「国に任せたら何もしない。都が買っていれば今とは違っていた」
「今がその時だろ? 覚悟を見せてみろ石破さん」
政治家は言葉に責任を持つべき時
石破首相は、安全保障に詳しい政治家として、保守層からの厚い信頼を得てきた。その信頼の根拠の一つが「尖閣実効支配の強化を明言してきた過去の発言」である。
「言ったからにはやる」「やれないなら身を引け」──これは単なる野口氏の意見ではなく、多くの有権者が心の中で抱く声でもある。政治家の「言葉の重み」が今こそ問われている。