2025-09-25 コメント投稿する ▼
国際協力銀行がアクトメタルのインドネシア事業を1.5億円保証で支援
今回、インドネシアでの自動車部品向け金属表面処理事業を行う株式会社アクトメタルを支援するため、あいち銀行と保証契約を結びました。 2012年にインドネシアへ進出し、日系大手自動車メーカー向け加工を展開してきた実績があります。 自動車需要が伸び続けるインドネシア市場において、さらなる事業拡大を図る姿勢を明確にしており、今回のJBICによる保証はその後押しになります。
JBICが進める中小企業支援の背景
株式会社国際協力銀行(JBIC)は、日本企業の海外展開を後押しする役割を担う政策金融機関です。今回、インドネシアでの自動車部品向け金属表面処理事業を行う株式会社アクトメタルを支援するため、あいち銀行と保証契約を結びました。保証対象元本は1.5億円で、現地法人「PT. ACTMETAL INDONESIA(AMC)」の事業資金調達を支える仕組みです。
アクトメタルは1947年創業の中小企業で、亜鉛めっきや黒色カチオン電着塗装などを主力としてきました。2012年にインドネシアへ進出し、日系大手自動車メーカー向け加工を展開してきた実績があります。自動車需要が伸び続けるインドネシア市場において、さらなる事業拡大を図る姿勢を明確にしており、今回のJBICによる保証はその後押しになります。
インドネシア市場と自動車産業の展望
インドネシアは東南アジア最大規模の自動車市場の一つです。経済成長と中間層の拡大を背景に、自動車販売は堅調に推移しています。特に西ジャワ州は製造業の集積が進み、日系企業のサプライチェーンが広がる地域です。アクトメタルのような金属表面処理企業の役割は、現地で完成車メーカーの安定供給を支える点で重要性が高まっています。
また、現地調達比率を高めたい自動車メーカーにとって、日系中小企業の進出は品質と信頼性の確保につながります。こうした事業が拡大すれば、日本とインドネシア双方にとって産業面でのメリットが見込めます。
「日本の中小企業が現地でしっかり根付くのは心強い」
「自動車需要の伸びを見据えた投資は合理的だ」
「インドネシア市場は競争も激しい。継続支援が大事だ」
「現地雇用への波及効果にも期待したい」
「サプライチェーン強化は日本企業全体の競争力にもつながる」
金融支援の仕組みと狙い
今回の支援は、AMCが現地銀行から受けるクロスボーダーローンに対し、あいち銀行が融資を行い、JBICが保証を付ける形です。これにより現地法人が資金を確保しやすくなり、金融リスクを分散できます。中小企業単独では難しい資金調達を、官民連携によって支えるモデルといえます。
JBICは日本企業の海外展開を広く支援しており、特に中堅・中小企業の成長支援を重視しています。今回の保証はその一環であり、日本の国際競争力を高める狙いがあります。
今後の課題と展望
インドネシア市場で事業を拡大するには、現地規制や環境対応への適応も避けて通れません。自動車産業では脱炭素や電動化の動きが進んでおり、表面処理事業においても環境規制や新技術への対応力が求められます。アクトメタルが持つ加工技術をベースに、現地ニーズに合わせた製品開発や人材育成を進められるかが成長の鍵になります。
JBICの支援が単なる金融サポートにとどまらず、企業の持続的な事業拡大と日系産業全体の国際的な存在感強化につながるか注目されます。