品川区で朝の児童預かり開始へ 小1の壁解消と朝食提供を実施

2025-02-05

品川区で朝の児童預かり開始へ 小1の壁解消と朝食提供を実施

品川区は、2025年度の1学期中に区内の小学校3校で朝の児童預かりを開始する方針を決定した。平日の午前7時半から始業時刻の8時半まで、空き教室や学童クラブを開放し、無償でパンやおにぎりを毎日提供する予定だ。この取り組みは、3校に通う全ての小学生が学年を問わず利用できるようにする。

まず3校で試験的に導入し、2025年度内に区立小学校31校と義務教育学校6校の全てでの実施を目指している。この施策は、子どもが小学校に進学した際に預け先に困る「小1の壁」の解消を目的としている。

一般的に、校門の開く時間は午前8時ごろで、保育園の預け入れ時間より遅いため、子どもの朝の居場所や親の仕事に影響が生じ、「朝の小1の壁」として問題視されている。品川区内でも、登校時間まで児童が自宅で一人で過ごしたり、親の出勤に合わせて早めに家を出て校門の前で待ったりするケースが確認されている。また、朝食を摂らない児童もいるという。

一部の自治体では、専用の人員を配置し、登校時間前に開門して学校で児童を預かる対応を始めている。東京23区では、豊島区が2025年1月から2校で試験導入しているが、品川区のように毎日朝食を提供する取り組みは珍しい。

品川区は、2025年度当初予算案に全校での実施を想定した事業費5000万円超を盛り込む予定だ。教員の負担増を避けるため、開門や見守りなどの運営は業者に委託する方針である。

「小1の壁」とは、子どもが小学校に入学する際、保育園と比べて預けられる時間が短くなることで、共働き家庭が仕事と育児の両立に困難を感じる状況を指す。特に朝の時間帯に子どもの居場所がない問題は「朝の小1の壁」と呼ばれ、共働き世帯にとって深刻な課題となっている。

他の自治体の取り組みとして、神奈川県大磯町では2016年から町立小学校で「朝の子どもの居場所づくり事業」を展開し、午前7時15分から登校開始時間まで学童保育所で子どもを預かっている。また、東京都三鷹市では2023年11月以降、市内の全小学校の校庭を教員の始業時間より1時間前に開放し、子どもたちに朝の居場所を提供している。

2025-02-05 11:25:36(キッシー)

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