2025-04-23 コメント投稿する ▼
石丸前市長の名誉毀損訴訟、最高裁が上告不受理 安芸高田市の敗訴が確定
最高裁、石丸伸二氏の上告を不受理 安芸高田市の敗訴確定
広島県安芸高田市の前市長・石丸伸二氏(42)が市議会議員・山根温子氏(69)に対し「恫喝を受けた」とする発言を行い、名誉を毀損したとして山根氏が市と石丸氏に損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第3小法廷(石兼公博裁判長)は2025年4月23日付で石丸氏の上告を受理しない決定を下した。これにより、市に33万円の賠償を命じた一審判決が確定し、市側の敗訴が確定した。
訴訟の経緯と判決内容
この訴訟は、石丸氏が2020年に山根氏ら複数の市議から「敵に回すなら政策に反対する」との恫喝を受けたとする投稿を行ったことに端を発する。山根氏はこれが虚偽で名誉を毀損されたとして、市と石丸氏個人に対して損害賠償を求めた。
一審の広島地裁は、市に33万円の賠償を命じ、石丸氏個人への請求は棄却した。両者が控訴したが、広島高裁は一審判決を支持し、控訴を棄却した。
最高裁は石丸氏の上告を受理しない決定を下し、これにより市側の敗訴が確定した。
市議会と市長の対立背景
安芸高田市では、石丸氏と市議会との間で対立が続いていた。石丸氏は市議会の改革を掲げ、議員定数の削減や議会の透明化を推進していたが、一部の議員からは強い反発を受けていた。
今回の訴訟も、こうした対立の一環として注目されていた。
今後の影響と課題
この判決により、市は損害賠償を支払うこととなり、石丸氏の発言が公人としての責任を問われる結果となった。
- 最高裁は石丸氏の上告を受理せず、市側の敗訴が確定
- 一審・二審ともに市に33万円の賠償を命じ、石丸氏個人への請求は棄却