古川あおいの活動・発言など

元厚労官僚・古川あおい氏が参院選出馬へ　法律と技術の“二刀流”で霞が関改革を目指す

霞が関の限界を知る者として、変革に挑む 6月17日、新党「チームみらい」は参議院選挙に向けた記者会見を開き、福岡県選挙区から古川あおい氏を公認候補予定者として擁立すると発表した。党首・安野たかひろ氏は「理念と行動力を兼ね備えた人物」として古川氏を紹介。厚生労働省の官僚、そしてシリコンバレーでのエンジニア経験を持つ異色の経歴が注目を集めている。 古川氏は1991年生まれ、佐賀県出身。久留米大学附設高校から東大法学部・公共政策大学院を経て厚労省に入省し、介護保険制度の改正やコロナ対策に携わった。「制度を変えるには、霞が関の外から風を吹かせなければならない」と語るその口調は、官僚時代に痛感した限界への実感に満ちていた。 厚労省での経験について、古川氏はこう語る。「どれほど市民の声があっても、制度改正は間に合わせ主義。時間的制約から抜本的な修正は実質不可能だった。変えたいのに変えられない霞が関の空気に、自分自身が慣れてしまいそうで怖かった」。国民の声が無視される制度運営の矛盾。その突破口として選んだのが、「自ら手を動かし、仕組みを作る」エンジニアへの道だった。 > 「現場を知る官僚が、手を挙げてくれた。これこそ本当の政治の刷新」 > 「厚労省→エンジニア→立候補って、現代の知性の進路って感じがする」 > 「ただの評論家じゃなく、自分でコードを書ける政治家ってすごく信頼できる」 AIに予算、でもFAXで医療連携　日本行政の矛盾を変える 古川氏がシリコンバレーに渡ったのは、霞が関の「テクノロジー音痴」への強烈な危機感からだ。「AIと書けば予算がつく。でも中身は空疎。『データヘルス』を推進すると言いながら、PDFとFAXが主力ツール」。デジタル化の看板だけが踊る行政現場の矛盾に、古川氏は真正面から向き合う決意を固めた。 米カリフォルニア大学バークレー校でデータサイエンスを学び、現地企業でソフトウェア開発に従事。シリコンバレーで得たのは、単なる技術力ではなく、「失敗を歓迎し、挑戦を称える文化」だったという。古川氏はその経験を、福岡のスタートアップ文化に重ねる。「福岡には可能性がある。だからこそ国政と接続し、飛躍を支える“触媒”になりたい」と力強く語った。 > 「福岡の可能性、政治の側からもっと後押ししてくれる人が必要だった」 法令とコード、共通点と決定的な違い 古川氏の視点のユニークさは、「法律とコードは似ている」という比喩に象徴される。どちらも厳格なルールのもと、社会やシステムを意図通りに動かす設計図であるという。 しかし古川氏は続ける。「コードの世界には、バグを防ぐツールや知見の共有がある。日本の法令作成は、未だに属人的な“竹槍”作業」。2021年に法案条文のミスで国会が止まった事件を引き合いに出し、法制の現場にもエンジニアリングの知見が必要だと訴えた。 また、「霞が関には“言語の壁”がある」とも指摘。政治家と官僚、あるいは技術者と行政の間にある認識のズレを、双方向の“翻訳”で埋めたいと話す。「北風ではなく太陽のように、対話で変化を導く政治を」。実務とテクノロジーの現場を知る候補者だからこその言葉だ。 未来を動かす“チーム”という選択 「チームみらい」の理念に深く共感した理由について古川氏は、「個の力ではなく、チームとして政治に挑むという姿勢に未来を感じた」と語る。個人の強さより、つながりと共創を重視する姿勢が、これからの政治に必要だと信じているからだ。 古川氏のように、法律と技術の両面に通じた人材が国政に加われば、日本の制度設計に新たな風が吹くことは間違いない。何より、霞が関を変えるには、そこを知り尽くした人間が“中から壊す”ことが必要なのだろう。 > 「派手さよりも“実行力”を感じる候補。応援したい」