2025-02-15 コメント投稿する ▼
中野国交相、八潮市の道路陥没現場を視察 支援要請を受け強靭化対策を表明
中野国交相、八潮市の道路陥没現場を視察
2025年2月15日、中野洋昌国土交通大臣(公明党)は、埼玉県八潮市で発生した道路陥没事故の現場を視察しました。現場は、八潮市中央一丁目の交差点で、下水道管の破損が原因とみられる大規模な陥没が発生し、トラック1台が転落するという事故が起こりました。幸いにも陥没による他の被害者は出ていませんが、運転手の男性は未だ行方不明です。
視察後、地元の大野元裕知事や関係者と意見交換を行い、今後の対応について協議しました。埼玉県は、安否不明の運転手の捜索や道路復旧に向けて、下水管の迂回工事を進めているほか、転落したトラックをつり上げるための作業も行っています。
県からの支援要請
視察後、中野大臣は、埼玉県からの要望書を受け取りました。要望内容は、応急対応や事故防止策についての支援要請が含まれており、特に下水道の強靭化を次期国土強靱化実施中期計画に盛り込むよう求められました。
また、大臣は記者団に対して、「運転手の方が一日でも早く救助され、住民が平穏な暮らしを取り戻せるよう支援を続ける」と述べた上で、全国的な下水道の強化と老朽化対策の必要性についても言及しました。
復旧支援への寄付
また、事故に対してふるさと納税を活用した復旧支援の寄付も行われており、開始から数日で約610万円が寄せられたとのことです。市の担当者は、「多くの方々からの支援が励みになっている。大切に活用させていただきます」と感謝の意を表しています。
今後の対応
国土交通省は、この事故を受けて、同様の事故を未然に防ぐため、地下の管路や施設管理のあり方について検討を始める予定です。2月21日には、有識者委員会を開き、大規模な下水道の点検手法などについて議論を深めることになっています。
今回の事故を教訓に、より強靭な下水道インフラの整備が急務となっており、今後の調査結果に注目が集まります。