2025-05-21 コメント投稿する ▼
自民党、女性皇族の結婚後の配偶者と子に皇族身分付与せず 対応は麻生氏に一任へ
女性皇族の婚姻後の立場を巡る議論、自民は従来方針を再確認
自民党は5月21日、安定的な皇位継承を検討するための懇談会を開き、女性皇族が結婚後も皇室にとどまる場合でも、その配偶者や子どもには皇族としての身分を与えないという立場を改めて確認した。また、今後の国会対応については、党内で最も経験豊富な麻生太郎最高顧問に一任する方針を決定した。
議論の背景:皇位継承を巡る選択肢
現在の皇位継承は、秋篠宮さま、そしてそのご長男である悠仁さまの順に定まっている。しかし、女性皇族が婚姻により皇籍を離脱する状況が続く中で、皇族の数は減少しており、将来的な公務の担い手不足が指摘されてきた。
こうした懸念から、有識者会議では複数の選択肢が検討されており、たとえば旧皇族の男系男子を養子として迎える案や、女性皇族が結婚後も皇室に残れるようにする制度改革などが俎上にのぼっている。ただし、今回の自民党の懇談会では、女性皇族の配偶者や子どもには皇族身分を認めない方向で一致したとされる。
与野党の温度差と麻生氏への一任
この議論においては、立憲民主党の野田佳彦代表が、女性皇族の結婚相手やその子どもにも皇族としての身分を付与すべきだとする考えを示しており、野党側と自民党との間でスタンスの違いが鮮明になっている。
懇談会ではまた、麻生氏と野田氏の間で非公式な意見交換が続いていることも報告された。自民党側はこうした水面下の対話を重視し、立法府としての方向性を最終的に麻生氏に委ねる構えだ。
木原稔前防衛大臣は会合後、記者団に「党がこれまで取りまとめてきた考えを今後も堅持していくべきだという声が大半だった」と語った。
ネット上の声:伝統か時代か
この問題をめぐっては、SNSでも様々な意見が見られる。伝統を守るべきだという声と、時代に合わせて柔軟に対応すべきだという主張が交錯している。
「女性皇族だけが残って配偶者や子どもが“部外者”扱いじゃ、不自然に見える」
「時代は変わっているのに、考え方が昭和のままでは?」
「皇室の伝統を守るのは大事。でも“家族”としての一体感を壊してはいけないと思う」
「子どもが皇族でないなら、将来の担い手は誰になるのか?」
「議論を閉じた場だけで進めず、もっと国民の声を聞いてほしい」
今後の焦点:伝統と現代の価値観の両立
今後、皇位継承に関する法整備の議論は与野党間で本格化する見通しだ。男系男子という伝統を守りつつ、少子化や価値観の多様化といった現代的な課題にも向き合う必要がある。麻生氏に託された対応がどのような政治的調整を経て結論を導くのか、国民的な注目が集まっている。