2025-02-21 コメント投稿する ▼
宇根良也市議、空自コンサート中止に強い疑問 PTAの自主性と教育現場への影響を指摘
宇根良也議員がコンサート中止に疑問を呈す
那覇市立小学校で予定されていた航空自衛隊の音楽隊のコンサートが、開催直前に中止された問題について、無所属クラブの宇根良也市議が市議会で強い疑問を呈した。コンサートは、昨年12月に校長とPTA会長が依頼したもので、航空自衛隊那覇基地の南西航空音楽隊が2025年1月31日に実施予定だった。しかし、沖縄県教職員組合那覇支部から中止の要請があり、学校側はこれを受けて中止を決定した。
PTAの自主性と教育現場への影響
宇根議員は、市議会の一般質問でコンサート中止に関して「保護者や児童の意見が反映され、開催の意図が尊重されたのか疑問だ」と疑問を投げかけた。学校側の説明によると、中止の決定はPTAと学校の協議の結果としているが、宇根氏は「PTAが企画した行事が外部の要請で中止されることは、PTAの自主性や教育現場に悪影響を及ぼしかねない」と指摘した。この発言は、教育現場におけるPTAの役割や自主性が侵害されることへの懸念を示している。
市教育委員会の対応
市教育委員会の比嘉真一郎学校教育部長は、コンサート中止の決定は「PTAと学校との協議の結果」としつつも、学校とPTAがより密接に協議し、意見交換を行う必要があるとの見解を示した。しかし、宇根議員は、教育委員会の対応にも問題があると感じているようだ。
教育現場での政治的中立性
沖縄県教職員組合那覇支部は、自衛隊の活動を学校に持ち込むことが政治的中立性を損なう恐れがあるとし、中止を要求した。宇根議員は、このような外部からの圧力が、学校行事における教育的な自由を奪う可能性があることに対しても警鐘を鳴らしている。
地域社会と保護者の反応
コンサートの中止に関しては、地域社会や保護者の間で賛否が分かれている。宇根議員は、教育現場の自由とPTAの自主性を守る立場を取っており、今後もこの問題について議論を続ける意向を示している。