2026-06-21 コメント投稿する ▼
政府=悪という偏見が生むメディアの報道姿勢
首相側は「記憶違い」や「事務方の説明不足」といった理由で釈明を行っていますが、一部の保守系論客からは、メディアの報道姿勢が「政府=悪」という固定観念に基づく偏向報道であるとの指摘も出ています。 田中氏は、「オールドメディアの一部は、高市首相の秘書が『面識がない』とした発言を『虚偽発言』として、19日の国会で立憲民主党が追及していることを大々的に報じた」と述べ、報道のあり方に疑問を呈しています。
中傷動画問題の発端
この問題の発端は、昨年秋の自民党総裁選や今年2月の衆院選で、対立候補を中傷する動画がインターネット上で拡散されたことです。この動画を作成したとされる人物と、高市首相の公設秘書がオンライン会議を行っていたことが週刊文春によって報じられました。
これを受けて、立憲民主党は国会で、今年5月11日の答弁で「私自身も秘書も面識のない方だ」と述べた高市首相の発言が「虚偽」であると追及しました。国会審議は紛糾し、首相周辺への聴取や証人喚問を求める声も上がりました。
しかし、首相官邸は「秘書がオンライン会議に参加したことは事実か」との質問に対し、「(秘書は)首相の指示ではなく、個人的な関与として、会議の相手がどのような人物か記憶しておらず、首相に詳細を報告していなかった」と説明しました。「面識はない」という答弁は、秘書からの報告内容に基づいたものであり、意図的な虚偽答弁ではなかったとしています。首相自身も「記憶がないと報告を受けている」と述べており、認識の齟齬が生じている状況です。
メディア報道の影響
この中傷動画問題を巡る一連の報道について、田中秀臣氏は産経新聞のコラムで、一部の「オールドメディア」が過剰に反応していると指摘しています。田中氏は、「オールドメディアの一部は、高市首相の秘書が『面識がない』とした発言を『虚偽発言』として、19日の国会で立憲民主党が追及していることを大々的に報じた」と述べ、報道のあり方に疑問を呈しています。
さらに、田中氏は「インターネットでは匿名を含め『このような発言では有事に対応できない』『首相の素質がない』と批判する人たちもいる」と指摘し、この問題が約2ヶ月近くにわたり、ワイドショーやニュースショーで頻繁に取り上げられ、高市首相批判に利用されていた実態を浮き彫りにしました。
田中氏は、こうした報道姿勢の背景には「政府=悪」という、メディアが長年抱きがちな「既成概念」があると推察しています。国会会期中は、政府・与党が攻撃されやすく、内閣支持率が低下するのが通例であるという分析も示されています。
政治報道の構造とその影響
田中氏の指摘は、政治報道における一つの構造を示唆しています。国会という「舞台」では、政府・与党が常に「守勢」に立たされ、野党やメディアから厳しい追及を受けるのです。特に、国民の関心が高い社会問題や、政治家の個人的な資質に関わる疑惑が浮上した場合、メディアはセンセーショナルに報じがちです。それが内閣支持率の低下に直結するという構図が見られます。
今回のケースでは、中傷動画問題と並行して、石油由来ナフサの不足問題なども政権への批判材料として頻繁に報じられています。これらの批判が積み重なることで、内閣支持率が徐々に低下していく現象が観測されています。
田中氏は、「この種のパターンを理解したいところだが、それでも相変わらずのオールドな展開に乗る人も多い」と述べ、メディアと世論が、ある種の「お決まりの展開」に引きずられている現状に警鐘を鳴らしています。そして、「証人喚問だ」「参考人で国会に呼べ」といった要求が、本来なされるべき建設的な議論を妨げている可能性も示唆しています。
野党とメディアの役割
田中氏の主張は、野党や一部メディアに対して、中傷動画のような些細な問題で時間を浪費するのではなく、もっと本質的で国益に資する議論に注力すべきだというメッセージであると解釈できます。
もちろん、政治家の言動には厳格な説明責任が求められます。首相の答弁が事実に反するのであれば、その点を厳しく追及することは国会議員の責務です。しかし、その追及が「政府=悪」という前提に立ち、政権を貶めること自体を目的としているかのような報道が横行するのであれば、それは健全な民主主義とは言えないかもしれません。
高市政権が発足して間もない時期であり、また国際情勢が不安定な中、日本が直面する課題は山積しています。そうした状況下で、真に国民生活や国家の将来に資する議論が、メディアの報道姿勢や野党の国会対応によって歪められることなく行われることが望まれます。
まとめ
- 高市早苗首相の秘書と中傷動画作成者の「面識」の有無を巡り、首相答弁が「虚偽」として野党が国会で追及。
- 一部メディアがこの問題を大きく報道し、筆者は「政府=悪」という固定観念に基づく偏向報道だと指摘。
- 国会会期中は政府批判が強まり、内閣支持率が低下する「通例」があると分析。
- 野党やメディアに対し、中傷動画問題での時間浪費ではなく、建設的な議論を求めている。