2026-01-25 コメント投稿する ▼
社民・ラサール石井氏「多様性咲き誇る共生社会」理想論では国民の不安に応えられず
社民党のラサール石井副党首が、2026年1月25日のNHK番組で「あらゆる差別を禁止する法律を作り、多様性咲き誇る共生社会を作る」と述べました。外国人政策などが念頭にあるとみられます。石井氏の理想主義的な主張は理解できますが、現実的な政策とは言えません。多様性や共生という美しい言葉だけでは、国民の不安に応えることはできないのです。
「人間にはファーストもセカンドもない」と主張
石井氏は1955年大阪市生まれの70歳です。芸名の「ラサール」は、鹿児島市の進学校「ラ・サール高校」出身にちなんだものです。「コント赤信号」のメンバーとして知られ、テレビアニメ「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の主人公である両津勘吉の声を担当しました。
2025年7月の参院選で社民党比例代表から出馬し、初当選しました。社民党は比例代表で121万7823票を獲得し、得票率2.06%で政党要件を辛うじて死守しました。石井氏は当選後、副党首に就任しました。
石井氏は「世の中に分断が進み、差別排外主義が横行する今、人間にはファーストもセカンドもない」と主張しています。消費税廃止、大企業優遇税制の是正、多様性社会の実現、原発ゼロを訴えています。
「真面目に地道に生きている人が、毎日を笑顔で暮らせる。そんな国をみんなで一緒に作りましょう」と力強く主張しています。この理想は誰もが共感できるものですが、具体的な実現方法が示されていません。
「多様性とか言うけど、現実見てるのか」
「外国人犯罪が増えてるのに共生なんて無理」
「きれいごとばかりで票は取れない」
「理想論じゃ生活は良くならない」
「社民党が支持されないのは現実離れしてるから」
政権批判で仕事を失った経験
石井氏は近年、政権や政治権力者などに対する批判的な発信をメディアやSNSで積極的に続けています。こうした言動に対し、「芸能人が政治を語るな」などとたびたび批判されるといいます。また、そうした権力批判のため、仕事への悪影響も少なくないといいます。
石井氏はこれについて、「政権を擁護する人が政治的な発信をしても普通にテレビに出ている。要は、政権を批判する人は口を閉じていろということだ。私も権力批判の発信を諦めようかと思うこともあった。だが、諦めずに政治的な発言を一つの仕事としてやっていこうと決めた」と語りました。
石井氏の主張には一理あります。言論の自由は民主主義の根幹であり、政権を批判する自由は保障されるべきです。しかし石井氏の政権批判は、しばしば感情的で一方的なものでした。建設的な批判ではなく、単なる罵倒に近いものも少なくありませんでした。
石井氏は「社民党を新しく変えようと奮闘する福島みずほ党首に魅力を感じ、一緒に戦いたいと思った。社民党は存続の危機にあるが、無くなればこの国のタガは外れる一方だ」と語りました。
しかし社民党が存続の危機にあるのは、まさに現実的な政策を提示できないからです。理想論だけでは有権者の支持は得られません。
多様性と共生の美しい言葉の裏にあるもの
石井氏が1月25日のNHK番組で述べた「あらゆる差別を禁止する法律を作り、多様性咲き誇る共生社会を作る」という主張は、外国人政策などが念頭にあるとみられます。
しかし多様性や共生という美しい言葉の裏にあるものは何でしょうか。外国人を無制限に受け入れ、日本人と外国人を区別しないということでしょうか。それは日本という国家の枠組みを否定することにつながります。
参政党の神谷宗幣代表は「日本を移民国家にするのかどうか、大きな争点だ」と述べました。日本保守党の島田洋一政調会長は「多文化共生という言葉がはやっているが、多文化共生というのは世界で実現すればいい。日本という地域で実現しないといけないという発想は、いろんな紛争をわざわざ招き入れるという、大変間違ったことだ」と述べました。
神谷氏や島田氏の主張の方が、現実を見据えたものです。欧州では移民の大量受け入れにより、様々な社会問題が発生しています。治安の悪化、文化の対立、社会保障費の増大など、深刻な問題が山積しています。
石井氏は「米国をはじめ各国は不法滞在者の排除を進めている。日本だけ甘いとなると、どっと日本に押し寄せてくる」という島田氏の指摘をどう考えるのでしょうか。
社民党が政党要件を辛うじて維持
社民党は2025年7月の参院選で、得票率2.06%で政党要件を辛うじて維持しました。石井氏は当選後の記者会見で「街頭で、社民党が崖っぷちからはい上がるドラマにあなたも出演しませんかと訴えた。土壇場で本当にはい上がった。当確の一報が流れたのは夜明け前。会見を終え外に出たら、夜が明けていた。あの夜明けは一生忘れられない。これを機に社民党の夜明け、この国の夜明けをつくりたい」と力を込めました。
しかし政党要件を辛うじて維持しただけで「夜明け」とは大げさです。得票率2.06%は、国民の98%が社民党を支持していないことを意味します。
石井氏は社民党のREBOOT(再起動)にも触れ、「眉間にしわ寄せ、しかめっつらで話すイメージ、堅いイメージを払しょくして明るい社民党、笑える社民党をめざす」と意欲を語りました。
しかしイメージの問題ではありません。社民党が支持されないのは、現実的な政策を提示できないからです。消費税ゼロ、社会保険料を半分に、最低賃金を時給1500円以上にという主張は、財源の裏付けがありません。
理想論では国民の生活は良くならない
石井氏の「多様性咲き誇る共生社会」という主張は、美しい理想です。しかし理想だけでは国民の生活は良くなりません。外国人労働者の増加により日本人の賃金が抑制されている現実、外国人犯罪が増加している現実を直視すべきです。
石井氏は「教育はすべての稲穂が同じ方向に、同じ高さに伸び揃うのではなく、それぞれが違う方向に、違う高さで良く、自分自身の伸びを喜び、その違いを知ることだ」と述べています。この考え方は理解できます。多様性を認め、個性を尊重することは大切です。
しかし国家として、ある程度の共通の価値観や規範は必要です。日本語を話さない、日本の文化や習慣を尊重しない外国人を無制限に受け入れることが、本当に多様性なのでしょうか。
石井氏は「人間にはファーストもセカンドもない」と主張しますが、国家には国民と外国人の区別が必要です。国民の生命と財産を守るのが国家の役割であり、外国人と国民を同等に扱うことはできません。
石井氏の主張は、理想主義的で耳障りはいいかもしれません。しかし現実的な政策ではありません。社民党が支持を失い続けているのは、このような現実離れした主張を続けているからです。