2025-04-25 コメント投稿する ▼
公約万博会場で初の死亡事案発生 50代女性が心肺停止で搬送後に死亡
来場者搬送後に死亡、万博会場で初めてのケース
2025年大阪・関西万博(大阪市此花区)の会場内で、来場していた50代の女性が体調不良を訴え、救急搬送された後に死亡していたことが25日、関係者への取材で明らかになった。開幕以来、熱中症などによる搬送は複数件確認されているが、来場者が死亡に至ったのは初めてとなる。
関係者によれば、女性は24日午後、体調不良を訴えて場内の診療所で医師の診察を受けたが、症状が急速に悪化し、午後2時半ごろに会場西ゲートから外部の病院へ緊急搬送された。搬送時、女性はすでに心肺停止状態であり、救急隊員による心肺蘇生措置が続けられたものの、病院で死亡が確認された。
協会は情報公表せず メディア要請で今後検討
万博を運営する日本国際博覧会協会(万博協会)は、この事案を含め、来場者の傷病情報について公式発表をしていない。協会関係者は「搬送後の経過については答えられない」とし、詳細な状況説明を避けている。
一方で、会場では開幕以降、連日、メディア向けの来場者数発表などが行われており、記者団からは傷病者発生状況についても情報公開を求める声が上がっていた。協会側は「今後は傷病者情報についても公表する方向で調整している」と述べているが、具体的な運用方針は未定である。
広大な会場と暑さへの懸念、夏に向け対策急務
万博会場は広大な敷地を有するが、日陰や休憩施設の数が十分とは言えず、特にこれから夏場にかけては熱中症や体調不良者が急増することが懸念されている。現在、軽症者には場内の診療所で対応し、重症者については大阪市内などの病院へ搬送する運用となっている。
万博協会は、熱中症対策としてミスト噴霧器の設置や、休憩所の拡充を検討しているが、現状では十分な数が整備されておらず、来場者自身にもこまめな水分補給や休息を促している。
「いのち輝く未来社会のデザイン」掲げるも、課題露呈
今回の大阪・関西万博は、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、医療や健康に関する展示や取り組みを多く打ち出している。しかし、現実には来場者の安全対策が後手に回っていることが浮き彫りとなった。
関係者によれば、当日の大阪市内の気温は23度前後で、直射日光が強い時間帯だったという。暑さに加え、場内を歩き回ることによる体力消耗も重なり、体調を崩す来場者が増加している可能性が指摘されている。
万博は10月13日まで開催予定であり、国内外から多くの来場者を見込んでいる。今回の死亡事案を受け、今後は医療対応体制の強化や、リスク情報の積極的な開示が求められる。
- 24日、万博会場内で50代女性が体調不良、搬送後死亡。開幕以来初の死亡事案
- 万博協会は傷病者情報を公表していなかったが、今後公表に向け調整
- 会場内は日差し避ける施設が少なく、夏場に向けて熱中症リスク高まる懸念
- 万博テーマは「いのち輝く未来社会」だが、現場対応に課題が浮上
この投稿は吉村洋文の公約「2025年大阪・関西万博の成功と大阪府と大阪市の連携強化」に関連する活動情報です。この公約は10点の得点で、公約偏差値35.8、達成率は0%と評価されています。