2025-03-07 コメント: 3件 ▼
【維新・吉村代表、高額療養費引き上げ見送りに賛成表明】党内で意見の食い違い
高額療養費制度は、医療費が高額となった際、一定の自己負担上限額を超えた分が払い戻される仕組みである。政府は今年8月から再来年にかけて、この上限額を段階的に引き上げる方針を示していた。しかし、がん患者団体などからの反発を受け、政府は長期療養患者に対して4カ月目以降の上限引き上げ分を据え置くなどの修正を行い、さらに今年8月からの引き上げを再検討する意向を示している。
日本維新の会は、上限引き上げを含む予算案に対し、衆議院で自民・公明の与党と共に賛成票を投じた。しかし、吉村代表は取材で「上限引き上げには反対」と述べ、党内の意見に食い違いが生じている。同党の前原誠司共同代表も2月12日、患者団体との面会で「高額療養費制度は治療、人生を諦めないためのセーフティーネット」と述べ、上限額引き上げの凍結を訴える患者団体に理解を示している。
このように、日本維新の会内で高額療養費制度の上限引き上げに対する意見が分かれていることから、政策決定プロセスや党内調整の在り方に疑問の声が上がっている。今後、同党がどのような対応を取るのか注目される。
- 吉村代表は高額療養費制度の上限引き上げ見送りに賛成を表明。
- 政府は今年8月から上限額を段階的に引き上げる方針だったが、患者団体の反発を受け再検討中。
- 日本維新の会は衆議院で上限引き上げを含む予算案に賛成したが、吉村代表は上限引き上げに反対の姿勢。
- 前原共同代表も上限額引き上げの凍結を訴える患者団体に理解を示している。
- 党内で意見の食い違いが生じており、政策決定プロセスや党内調整の在り方に疑問の声が上がっている。