2025-10-18 コメント投稿する ▼
自民党・稲田朋美議員、党の危機に食レポ動画で大炎上 公明党連立離脱の直後に投稿
公明党が連立政権からの離脱を表明した直後というタイミングで、地元福井のレストランでパエリアとバニラジェラートを楽しむ動画をアップしたことに、多くの批判の声が寄せられています。 2017年6月、当時防衛大臣を務めていた稲田議員は東京都議選の応援演説で「防衛省、自衛隊、防衛大臣、自民党としてもお願いしたい」と発言しました。
党の危機にグルメ動画を投稿
稲田議員は白地に花柄模様が入ったノースリーブワンピース姿で、首元には幾重にも重ねたパールのネックレスを着用しています。動画では大皿に盛られたパエリアに直接スプーンを入れながら「ちょっと熱そうやなあ。猫舌なんやけど」とコメントし、フーフーと冷ましながら一口食べると「めっちゃ美味しい」と満足そうに笑顔を見せました。
続いてバニラジェラートを食べる際には「冷たっ!」と叫び、カメラ目線で「美味しい」とアピールしながら「キャハハッ!」と笑う様子が映されています。動画には自ら「#福井グルメ #パエリア #ジェラート #稲田朋美」というハッシュタグを付けており、インフルエンサーさながらの自己演出ぶりが際立ちました。
「党が大変な時にこの動画あげるって信じられない」
「インフルエンサー気取りですか。今そのタイミングじゃないでしょ」
「暇そうでいいですね。馬車馬のように働けよ」
「この人はそもそも変人だから、これが平常運転だよ」
「自分を見て見ての承認欲求がキツすぎる」
26年間の自公連立が崩壊
稲田議員の動画投稿タイミングが最悪だったのは、2025年10月10日に公明党の斉藤鉄夫代表が自民党の高市早苗総裁に連立政権からの離脱を伝えたばかりだったからです。1999年から26年間続いた自公連立体制が解消されるという、自民党にとって戦後最大級の危機的状況でした。
公明党が離脱を決断した理由は、高市総裁が政治資金問題への対応で十分な姿勢を示さなかったことです。特に、裏金問題の中心人物だった萩生田光一氏を幹事長代行に復権させたことが、公明党の怒りを買いました。企業・団体献金の規制強化を求める公明党に対し、高市総裁は党内協議を理由に即答を避けたため、斉藤代表はその場で連立離脱を宣言したのです。
自公連立の解消により、自民党は衆議院で過半数に37議席、参議院で25議席が不足する状態に陥りました。高市総裁は首相指名選挙での当選すら危ぶまれる状況で、日本維新の会や国民民主党との新たな連立協議に奔走しています。野党が統一候補を擁立すれば、政権交代の可能性すら現実味を帯びてきました。
過去にも問題発言を連発
稲田議員は過去にも数々の問題発言で物議を醸してきた人物です。2017年6月、当時防衛大臣を務めていた稲田議員は東京都議選の応援演説で「防衛省、自衛隊、防衛大臣、自民党としてもお願いしたい」と発言しました。自衛隊法では防衛省職員と自衛隊員の政治的行為が禁止されているため、この発言は法律に抵触する恐れがあると大問題になりました。
稲田議員は深夜に発言を撤回しましたが、その約1か月後の2017年7月28日には南スーダン国連平和維持活動の日報隠蔽問題の責任を取り、防衛大臣を辞任しました。地元福井では有権者から「辞めるのが遅すぎた。福井の恥だ」という厳しい声が上がり、世論調査では「更迭すべき閣僚」のトップに選ばれるなど、その資質が大きく問われました。
また2017年にシンガポールで開かれた国際防衛会議では、オーストラリアとフランスの国防大臣との共同登壇の際に「私たち3人には共通点がある。みんな女性で、同世代。そして、全員がグッドルッキング(美しい)!」と自画自賛の発言をし、現場にいた外国人記者たちから呆れられたという報道もあります。
安倍元首相の秘蔵っ子から転落
稲田議員は2005年、安倍晋三元首相にスカウトされて政界入りしました。弁護士として南京事件に関する講演を行った際の弁舌が安倍氏の目に留まり、郵政選挙で自民党公認候補として初当選を果たしました。その後「安倍首相の秘蔵っ子」として重用され、初の女性総理候補の一人とまで言われました。
しかし防衛大臣時代の一連の失態により、その評価は一転しました。保守派やネット右翼からは「ネット右翼のアイドル」として熱烈な支持を集めていましたが、実際の政治手腕が伴わず、重責を担う実力がないまま大臣に任命されたことが自滅の原因となりました。
稲田議員は地元福井の繊維産業をアピールするため、トレードマークの網タイツを国会でも着用することで知られています。視力は良好で眼鏡も伊達ですが、これも福井の眼鏡産業をPRするためだと説明しています。しかし、年齢や場面に合わないファッションが批判されることも多く、防衛大臣就任時には高官から「網タイツ禁止令」が出されたとも報じられました。
空気を読めない常習犯
今回の食レポ動画投稿は、稲田議員にとって特別なことではありません。2025年9月23日にもラーメン鍋のテイクアウトを食べる様子をSNSにアップしており、グルメ投稿は日常茶飯事です。本人にとっては「いつもの一コマ」かもしれませんが、党が存亡の危機に瀕している中での能天気な投稿に、自民党内からも呆れる声が漏れています。
政治評論家の間では「稲田氏は根本的に空気が読めない人物」「自己顕示欲が強すぎて周囲の状況が見えていない」との指摘が相次いでいます。主要メンバーではないとはいえ、自民党議員として党の危機にもっと真剣に向き合うべきだったという批判は免れません。
野党からも「全力で党の足を引っ張るような行為」「開いた口が塞がらない」とオフレコで嘲笑されているといいます。自民党支持者の間でも「稲田氏に何の期待もしていない」という声が大半で、実質的にノーダメージだという意見もありますが、党のイメージダウンは確実です。
稲田議員の今回の食レポ動画投稿は、自民党の劣化と危機意識の欠如を象徴する出来事として、長く記憶されることになりそうです。