2025-06-27 コメント投稿する ▼
参院選埼玉選挙区・高井たまき氏が出馬 「学校発、国会行」で教育と子育て無償化を訴える
参院選埼玉選挙区・高井たまき氏「学校発、国会行」教育現場から政治改革へ
2025年夏の参議院選挙、埼玉県選挙区に立候補した高井たまき氏(53)は、「学校発、国会行」というキャッチフレーズを掲げ、15年以上にわたる教員としての現場経験をもとに、教育現場の課題を国政に届けようと訴えている。特別支援学校での教員を辞して出馬を決意した背景には、現場で変えられなかったもどかしさと、子どもたちに未来を託せる社会を築きたいという強い思いがある。
現場からの悲鳴を政策に 「学校発―国会行」の意味とは
高井氏が訴える「学校発、国会行」とは、単なるスローガンではない。教育現場で日々直面してきた問題を国政の課題として捉え、三つの柱から具体策を提案している。
①生徒の特性に合わせた職業選択と生涯設計を支えるには教員の増員が必要
②教職員自身が家庭と仕事を両立できる労働環境の整備が不可欠
③「生まれた時から子育て無償化」の実現——経済的支援と保育・教育インフラの無償提供を両輪で進める
この三本柱は、高井氏自身の教職経験から導き出された、実務に即した課題設定だ。「子どもにとっての最善の環境」は、教職員の健全な労働環境があってこそ成り立つとする視点は、教育行政における根本的な問い直しを迫っている。
「“学校発”って、実際に現場を知ってる人じゃないと言えない言葉」
「教員の働き方改革ってもう限界きてる。こういう人が国会に必要」
「子育て無償化って耳にタコだけど、現場からの提案って説得力ある」
「この人の訴えは、教室で毎日子どもと向き合ってきた重みがある」
「教育を“選挙のネタ”じゃなく本気で変えたい人って感じがした」
“教室”から“議場”へ 教員から政治家へ転じた理由
高井氏は神奈川県出身。横浜国立大学大学院教育学研究科を修了後、県内の中学・高校で教員として勤務。後年は特別支援学校で臨時任用教員を務める一方、労働組合にも加入し、教育現場の構造的な課題と対峙してきた。
しかし、教員の定数が増えず、働き方改革も掛け声倒れに終わる現状に対し、「現場から声を上げるだけでは変えられない」と痛感。ついに教員を辞し、政治の場で「制度から変える」覚悟を固めた。
また、かつては神奈川県横須賀市の市議選に立候補した経験もあり、政治活動に携わってきた過去がある。教育を単なる“テーマ”ではなく“実践課題”として捉えられる候補者は、地方議会と教育現場の両方を知る数少ない存在だ。
“学ぶ・暮らす・働く”を守るための公助を
教育だけでなく、生活のセーフティネットとしての政治にも力を入れる。高井氏は「人は、学び、暮らし、働く過程で、いつ病気や失業でこぼれ落ちてもおかしくない」とし、政治の役割は「その時に支えること」だと断言する。
その具体策として、食料品の消費税ゼロ、乳幼児から大学までの教育完全無償化などを提唱しており、これは子育て世代や教育関係者だけでなく、生活基盤の安定を求めるすべての有権者に対するメッセージでもある。
「子どもと先生の未来を守る」候補者として
高井たまき氏の挑戦は、決して目立つものではないかもしれない。しかし、「教室のリアル」を知り、「支える側の弱さ」も見てきた者だからこそ語れる政策提案は、教育行政の中枢に切り込む可能性を秘めている。
「子どもも、先生も、家庭も、もう限界だ」。現場の声を真正面から受け止め、「誰ひとり取り残さない教育政策」を掲げて国政に挑むその姿勢に、多くの有権者が共感を寄せ始めている。