2025-12-10 コメント投稿する ▼
れいわ大石あきこ議員が松本洋平文科大臣を激怒追及、教員休憩23分は労基法違反で国会ルール無視を糾弾
れいわ新選組の大石あきこ氏(共同代表・政策審議会長)が松本洋平文部科学大臣氏に対し、学校教員の労働基準法違反状態を厳しく追及し、答弁ルールを無視した挙手を続ける松本大臣に「ちょちょちょちょ、なんで手挙げてるんですか? ルール知ってるんですか?
「ルール知ってるんですか?」れいわ大石議員が松本文科大臣を痛烈追及、教員休憩問題で激論
2025年12月10日の衆議院予算委員会で、教員の休憩時間を巡って激しい議論が繰り広げられました。れいわ新選組の大石あきこ氏(共同代表・政策審議会長)が松本洋平文部科学大臣氏に対し、学校教員の労働基準法違反状態を厳しく追及し、答弁ルールを無視した挙手を続ける松本大臣に「ちょちょちょちょ、なんで手挙げてるんですか?ルール知ってるんですか?」と立ち上がって指摘する場面もありました。
小学校教員の休憩時間23分は労基法違反
大石氏は冒頭、教員の過酷な労働実態を具体的数値で示しました。「実際は学校の先生って1分も休憩がとれてないんですよね。これは労基法違反なんですよ。労基法で学校の先生は少なくとも45分の法定の休憩時間取らせなければいけない」と指摘し、2022年の文部科学省の教員勤務実態調査で小学校教員の10月・11月の休憩時間が23分だったことを取り上げ、これが労働基準法違反に当たるのではないかと質問しました。
これに対し松本大臣は、「教員の皆さんは大変厳しい環境の中で崇高な職務に就いていただいている」と述べ始めましたが、大石氏から「短めに答えてください」と釘を刺されました。松本大臣はその後、労働基準法上の休憩時間と実態調査の違いを長々と説明し、「自己申告の時間が45分を下回っていることのみをもって校長が休憩時間を与えていないといった労働基準違反であるとは直ちに言えるものではない」と答弁しました。
「学校の先生が休憩とれてないってみんな知ってますよ。労基法違反じゃないなんて通用しませんって」
「給食の時間も休憩じゃないし、安全配慮義務もあるから本当に休憩とれてない現実を認めろよ」
「文科大臣の答弁を子どもたちに見せたら恥ずかしいでしょ、こんなの」
「休憩23分って労基法違反そのものなのに、まだ屁理屈こねるんですか?」
「高市総理にどう思うかって聞いてるのに、なんで文科大臣が総理の気持ち答えるんですか?」
ルール無視の挙手に激怒「なんで手挙げてるんですか?」
問題となったのは、大石氏が高市早苗内閣総理大臣氏に「このような文科大臣の姿を子どもたちに見せたら恥ずかしいでしょ」と質問を向けた際の対応です。枝野幸男委員長氏が「(総理)大臣に対する質疑の場ですから、今は文部科学大臣に聞いてません」と交通整理を行ったにもかかわらず、松本大臣がさらに挙手を続けました。
これに大石氏は再び立ち上がり、「ちょちょちょちょ、なんで手挙げてるんですか?ルール知ってるんですか?」と指摘しました。さらに高市総理が「文部科学大臣に答弁をさせます」と松本大臣に"バトンタッチ"したことに納得がいかない大石氏は、立ち上がったまま指をさし「でも委員長ちょっと待って。私はこのやり取りを見て、高市総理がどう思うかを聞きたかったんですよ。だって国会の外で学校の先生の現場労基法違反そのものをやってみんな知ってますから」と不満をあらわにしました。
「答弁セットでしたから」では済まされない
松本大臣が再び長々とした説明を始めると、大石氏は「真っ黒なのに、そんな答弁セットでしたからって免罪されませんよ。そのために私の時間使わないでください」と厳しく批判しました。給食指導中も安全配慮義務があり実質的に休憩できない現実を指摘し、「高市総理にこういうやり取り自体が恥ずかしいと思わんかっていうことを聞きたかった」と述べました。
この問題の背景には、教員の過重労働が深刻化している現実があります。労働基準法第34条では、使用者は労働時間が6時間を超える場合においては少なくとも45分、8時間を超える場合においては少なくとも1時間の休憩時間を労働時間の途中に与えなければならないとされていますが、学校現場では給食指導や安全配慮義務により実際の休憩時間確保が困難な状況が続いています。
大石氏の追及は、表面的な制度論ではなく現場の実態に即した労働環境改善を求めるものでした。松本大臣の答弁姿勢や国会ルールを軽視する態度に対する批判は、教育行政の責任者としての資質を問う内容でもありました。